フジトミ証券株式会社は投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

FX市場における市場マインドとは?相場のトレンドと過熱感

くりっく365TOP

FX市場における市場マインドとは?相場のトレンドと過熱感

市場マインド?マインドが強い・弱いの意味は?

市場マインド?マインドが強い・弱いの意味は?

FX取引においては、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析といったアプローチがメジャーではありますが、特に各国経済指標や政策金利動向を手掛かりとしたファンダメンタルズ分析においては

・内容が良かったのに織り込み済みで動かない
・内容が悪かったのに影響は限定的で反転上昇した
・結果が想定通りだったのに先行き不安で下落した
 などなど

経済指標の結果に反した動きに見舞われることが起こりえます。
マーケットニュースなども正直後付け的な内容を報じますが、実際のところどうしてそのような動きになったのかは、後ほど検証してみないと分からないというのが本音です。

為替相場に限らず、金融市場の多くは多数決のようなものなので、売り買いの多数派がその時々の相場動向に大きな影響を及ぼしています。

経済アナリストのコメントなどでも「昨日までとは真逆のコメントをしている」ということが往々にあり、視聴者側からすると一貫性がないとか、相場の見通しが甘いなど、その意見に沿った取引をしている方からすると困惑してしまいそうですが、刻一刻と変化する市場の動きに合わせて柔軟性を持って方針転換するということは、生き残り戦略として大切な考えの一つです。

ところで、こうした移り気な市場の動きをキャッチする方法はないのでしょうか?
為替市場に限ったお話ではありませんが、市場においては

市場全体の心理状態を示す「市場マインド」という言葉が使われる

ことがよくあります。

例えば、市場全体がリスクテイク(リスクを積極的に取ってリターンを得ようとする状況)となれば、新興国通貨などリスクの高い通貨が買われ(米ドルや日本円、スイスフランなどが売られ)ることもありますし、リーマンショック時のように市場参加者がマーケットの先行きに対して疑心暗鬼になれば、ひとまずリスク商品は手仕舞おう(米ドルや日本円、スイスフラン、コモディティでは金などを買おう)とするバイアスが強まります。市場マインドを分かりやすく言うと

市場全体のマインド(心理状況)

と言い換えると飲み込みやすいかもしれません。
そしてFX取引では市場参加者が何を考えているのかを掴むことが重要なのです。上記で挙げた例のように「経済指標が良かったのになんで下落するの?」という点は、市場参加者の多くが

その結果をネガティブな材料として捉えている

といったことが考えられます。

例えば消費者物価指数の上昇は、更なるインフレの高まりで個人消費の低迷や金融引き締め懸念により株式市場が下落することで結果的に為替市場も下落するなどといった憶測です。

自分が予想する相場展開ではなく、多くの市場参加者の声(市場マインド)に耳を傾け、それに従って投資をした方が想定外の値動きになりにくいと考えられます。

▼FX初心者に関するオススメ記事
ファンダメンタルズ要因とテクニカル分析

市場マインドの変化を知る

市場マインドの変化を知る

市況ニュースなどで使われる「市場マインド(心理)の改善や悪化」といった表現自体で、それがどの程度なのかを判別することはできません。したがって、特定の材料がどの程度、売り買いの材料になっていて、それがいつ収まるのかを知ることはできません。

そこで使えるツールが、テクニカル分析です。
テクニカル分析は、乱暴な言い方をすれば過去のチャートの値動きや取引量などから相場の方向性や勢い、パターンなどを把握して、今後の相場展開を分析するもので、多くの市場参加者がテクニカル分析を活用しています。

移動平均線などに代表されるトレンド系のテクニカル指標が変化を示すとき、多くの市場参加者もトレンドの変化を意識すると考えられます。
また、RSIやストキャスティクスなどの市場の速度を示すテクニカル指標が、売られすぎ・買われすぎを示すときも同様です。

市場参加者の多くはニュースの文字情報だけでなく、価格動向の変化=チャートも確認している人が多い為、チャートを見ることで市場マインドの変化を確認できるということです。

テクニカル分析については、こちらの記事でも少し解説していますが、「市場全体のマインドを知ること」は、相場動向を把握・予測する上で大切な要素の一つと言えます。
お取引の際には、是非、チャートも確認するようにしてみてください。

※移動平均線やRSI、ストキャスティクスなどの個別のテクニカル分析については、今後詳しく解説いたします。

▼FX初心者に関する注目記事>
FX初心者が陥りがちなトレード失敗例

お問い合わせ

東京本社
大阪支店
セミナーで一緒に勉強しませんか?

各種資料請求・WEBセミナー