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海外マーケット(海外原油は反発し、引けにかけて一段高)

海外原油は反発し、引けにかけて一段高

(NY貴金属)
20日のNY金は急反落。NY金期近12限は前日比9.5ドル安の1280.5ドル、NY白金期近1限は同0.9ドル高の926.8ドル。
次期FRB議長にパウエル氏が有力との情報で、ドル安進行から1290ドル台に序盤は上伸していた。しかし、米上院で2018年度の予算決議案が可決したことを受け、税制改革に向けて前進したとの見方が台頭し、ドル高とNYダウ先物の急伸がみられ、NY金は大きく値を消すことに。一時、1280ドル割れも。改めて上値の重さを認識することになったとみられ、1300ドルは大きな上値抵抗とみられている。一目均衡表の雲の下限をまた下回ったが、今後は上値抵抗へ。引き続き、次期FRB議長の人選に関心を寄せている。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
20日のWTI原油は反発、清算値決定後に一段高を演じ、期近12月限は52ドル台に乗せて取引を終えた。WTI原油期近12月限は前日比0.33ドル高の51.84ドル、北海ブレント期近12月限は同0.52ドル高の57.75ドル。RBOBガソリン11月限は同3.34セント高の167.81セント、NYヒーティングオイル期近11月限は同2.85セント高の180.52セント。
ドル高は売り材料になり切れず、NYダウの急伸を好感してNY石油製品は上伸へ。株高による石油需要拡大観測が台頭していた。また、イラク北部での地政学リスクも買い材料に。キルクーク油田地帯をイラク中央政府軍が制圧したものの、クルド自治政府も増派を検討するなど、再び緊張が高まっている。キルクークとトルコ間のパイプラインは日量20万バレルにとどまり、通常の3分の1に落ち込んでいるため、供給不安を警戒していた。週末には地政学リスクで買われ易いが、週明けはその反動で売られるパターンも続いている。これといった支援材料が見当たらない中で、強引に買い進まれたが、週明けは米国の原油在庫の増加観測もあり、上げ一服も。

(CBOT大豆)
20日のCBOT大豆は急反落。期近11月限は前日比8.25セント安の978.25セント、期近1月限は同8.50セント安の988.50セント。
大豆油は連日の上伸をみせているが、バイオ燃料の需要拡大が期待されて買い進まれているが、大豆市場では支援材料になり切れず。大豆期近11月限はハーベストプレッシャーを浴びてようやく、9.80ドルを下回り、ほぼ安値引けとなった。週末に降雨も予想されているが、今週の晴天と気温上昇から収穫がかなり進展するとみられており、週明け発表される収穫進捗率に注目していた。本日のファンド筋の売り越しは推定8000枚。

(CBOTコーン)
20日のCBOTコーンは引けにかけて値を消すなど、下落している。期近12月限は前日比4.75セント安の344.25セント、期近3月限は同4.25セント安の358.50セント。
期近12月限は3.50ドルを壁にした動きをみせたことで、上値の重さを嫌気したテクニカルな売りを浴びて、次第に水準を切り下げることに。今後の収穫進展によるハーベストプレッシャーも警戒され、下げに拍車をかけ、ここ最近の安値を更新している。収獲進展を踏まえた生産者の売り、さらにファンドのまとまった売りもみられたが、収穫本番はまだまだこれからだけに、来週は3.40ドル割れを試すことになるとみる向きも多い。本日のファンド筋の売り越しは推定1万1000枚。

エクスプレスコメント(海外原油は大幅急落、WTI期近ベースで昨年12月以来の安値示現)

海外原油は大幅急落、WTI期近ベースで昨年12月以来の安値示現

WTI原油・NY石油製品・北海ブレント市況

 WTI・ブレントとも大幅安を強いられ、清算値決定にかけて失望売りが膨らみ、ストップロスの売りもヒットして下げ幅を大きくしていた。WTI期近4月限は50ドルに急接近し、ブレント期近5月限は53ドル割れもみせた。
注目の米EIAの在庫統計(下記参照)で、原油在庫は急増したものの、ガソリン在庫と中間留分在庫は揃って大幅に減少した。原油の増加幅以上に、石油製品在庫の減少幅が上回ったことで、WTIは戻りをみせ、52.92ドルの高値を示現した。しかし、その後の下げがほぼ一本調子で、WTIの51ドルを下回ってからの戻りはみられず、ストップロスの売りを伴って急落し、50.05ドルの安値を示現した。
当初、期近4月限の200日移動平均線である51.20ドルを下回ったあと、一目均衡表の雲の下限である51.05ドルの間で推移していたが、ここでも上値が重く、その後の失望売りのキッカケにもなった。
急落の主因は米国の原油増産である。原油が順調に増産が進展しており、前日発表された米EIAの月報での米国原油の増産予想が裏付けられることに。2017年の原油生産を前月の10万バレル増から33万バレル増の日量921万バレルに引き上げしていた。
OPECや非OPECの減産の足並みの乱れもあり、米国の原油増産によって減産がカバーされる可能性も指摘されている。
WTIは期近ベースで昨年12月7日以来の安値を示現したが、週末の米ベーカー・ヒューズの掘削リグ次第で、50ドル割れもみえてくる。

情報分析

・米EIAの週間石油在庫統計
米EIA(エネルギー情報局)は8日、3日現在の週間石油在庫統計を明らかにしている。
原油在庫は前週比820.9万バレル増(事前予想平均は190万バレル増)、ガソリン在庫は同655.5万バレル減(同140万バレル減)、中間留分在庫は同267.6万バレル減(同90万バレル減)、製油所稼働率は85.9%(同86.4%、前週86.0%)。WTI原油の認証在庫であるクッシング在庫は前週比86.7万バレル増。
前日、米API(石油協会)が発表した週間石油在庫統計で、原油在庫は前週比1160万バレル増、ガソリン在庫は同500万バレル増、中間留分在庫は同290万バレル減、クッシング在庫は同78.8万バレル増。
3日までの一週間の石油需要は日量平均で1990.0万バレル(前週1949.6万バレル、前年1986.4万バレル)、ガソリン需要は同926.8万バレル(前週868.6万バレル、前年941.1万バレル)、中間留分需要は同409.1万バレル(前381.3万バレル、前年370.6万バレル)。
原油生産は日量平均で908.8万バレル(前週903.2万バレル、前年907.8万バレル)、原油輸入は同815.0万バレル(前週759.8万バレル、前年804.8万バレル)。

東京石油製品・原油の相場見通し

 東京石油市場は大幅安へ。円安もあり、海外原油の大幅安ほどの急落には至っていないが、もともと、下げ渋りをみせていただけに、ここでも下げ渋ると一層、割高な値位置となる。
さて、原油先限は3万7000円割れもみせた。前日、WTI原油の200日移動平均線や一目均衡表の雲の下限である51.10ドル前後までの急落は予想されるとして、3万8000円割れも指摘していたが、それ以上の海外原油の急落は予想外だった。下げはひとまず一服するだろうが、NYダウの下落もあり、日経平均株安による円高次第で、東京はまた売られる可能性もある。

AMコメント(東京金は反発も、上げ幅縮小)

東京金は反発も、上げ幅縮小

(東京貴金属)
19日の東京金は反発も、上げ幅縮小。11時現在の金期先8月限は前日比5円高の4630円、白金期先8月限は同17円安の3347円。
東京金は急ピッチの円安を好感して反発している。ただ、日中取引では4642円までの戻りをみせたが、NY金の値崩れを嫌気して10時台に入って売り直された。NY金の上値の重さを再確認したこともあり、NY金は再び1280ドル割れも意識される。NY金はこのまま、期近12月限の整理売りに向かう可能性も。金を買い支える材料は見当たらず、戻り売りスタンスが無難。

デイリーコメント(東京金は大幅続伸)

東京金は大幅続伸

(東京原油・石油製品)
20日の東京原油・石油製品は海外原油の急落を嫌気して急反落。原油期先3月限は前日比350円安の3万8450円、ガソリン期先4月限は同300円安の5万4150円、灯油期先4月限は同340円安の5万3180円。
東京石油市場は海外原油の急落を受けて急反落した。ただ、昼前には急ピッチの円安を材料にして下げ幅を縮小した。その後はもみあいをみせつつ、13時以降、海外原油の戻りをキッカケにして一段と買い直され、下げ幅を縮小している。さて、大型台風21号が週明けに日本に上陸する見通しで、供給不安から連日、ガソリンを買う動きがみられる。ただし、製油所の操業停止の話しもなく、週明けにはガソリン売りのスプレッドが拡大するとみている。
(東京貴金属)
20日の東京金は大幅続伸。金期先8月限は前日比23円高の4656円、白金期先8月限は同18円高の3364円。
東京金は大幅続伸し、4660円台まで上伸する動きもみせた。次期FRB議長の人選を巡って朝方はドル安が進行し、NY金の1290ドル台へ。ただ、10時台に米長期金利の上昇がみられ、円安・ドル高が進行。その序盤に東京金は円安で4664円の高値を示現。ただ、NY金がしばらくして急落したため、東京金の4660円台での買いは長続きしなかった。14時にかけてもドル高を嫌気して、NY金は一段と値を消し、東京は上げ幅を縮小していた。円安での上昇は今後とも格好な売り場になるとみられる。
(東京ゴム)
20日の東京ゴムは反落。期先3月限は前日比0.2円安の197.4円。
10時に再開した上海ゴムの下落を確認して、整理売りを浴びて先限は195円を下回り、急落した。ただし、円安が進行したこと、上海ゴムの反発を受け、昼前に198円台に乗せるなど、先限は大きく買い進まれた。順ザヤのための買いヘッジがみられたようだ。それでも前日の引けにかけての値崩れもあり、買いには慎重だった。さて、急増している上海ゴム在庫の動向に注目すべきで、それを踏まえての上海ゴムの週末の時間外を見極めて、週明けの新規仕掛けの参考にしたい。
(東京トウモロコシ)
20日の東京トウモロコシは強引な買いが続くもマチマチ。期先11月限は前日比10円安の2万1770円。
本日も序盤から弱材料に全く反応せず、強引な買いに上伸している。内部要因次第の動きがここまで継続するのはあまり過去に例がなく、東京の値位置は一段と割高といえる。再開したシカゴ安に全く反応せず、その後の円安に乗じて2万1800円台へ。節目にはまとまった買いが出現し、強引に押し上げている。期央限月の買い戻しが一巡すれば、先限は反動安で売られるとみる。
(東京米国産大豆)
20日の東京一般大豆は玉次第でマチマチ。期先10月限は前日比240円高の4万8230円。
前日期先の急伸に対する反動安も予想されたが、反応はイマイチ。先限はサヤが売られたため、4万8000円を抵抗にした動きをみせている。週末のシカゴ大豆は週明け発表される収穫進捗率に対する懸念から一段安も予想される。ひとまず、買い戻しは完了しているが、週明けも噴き値売りで。

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