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原油ETFって何?

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原油ETFって何?

原油ETFって何?

くりっく株365では原油ETFを原資産としたCFDを取扱っています。

いきなり耳慣れないアルファベット3文字の用語が2つ(ETF、CFD)も出てくると、それだけで拒絶してしまいたくなりますが、それぞれの用語がどんな意味なのかを知ってしまえばそれほど難しい内容ではありません。

それぞれの単語がどんな意味なのか、一つ一つ見ていきましょう。

ETFとは「Exchange Traded Funds」の略で、「上場投資信託」を表しています。投資信託は、取引所に上場しているものと非上場のものに分けることができます。ほとんどの投資信託は、取引所に上場しておらず、証券会社や銀行などの金融機関から直接購入することになります。投資信託の価格のことを「基準価額」といいます。この基準価額は、1口あたりの価額を表しており、投資信託の資産の内、投資家に帰属する「純資産総額」を投資信託の総口数で割ることで算出されています。

取引所に上場していない投資信託の基準価額はリアルタイムに算出されるのではなく、通常、組み入れられている資産の時価を1日1回評価することで算出されています。したがって現在公表されている投資信託の基準価額は、昨日の組み入れ資産価格から算出したものになり、新規の購入、売却を依頼したとしても新聞等で公表されている基準価額で売買することはできません。投資家は見えない基準価額で売買しなければならないので、これをブラインド方式と呼んでいます。

一方、取引所に上場している投資信託は、株式と同じく市場で売買されているため、「市場価格」が存在します。市場価格は証券取引所で売買された価格を表しているので売買が成立する度に更新されていきます。定点観測しかしていない基準価額と比べるとリアルタイムに更新されていく上場投資信託の市場価格は、より現在の価値に近い価格を表していると言えます。

では、原油ETFの場合はどうなのでしょうか。

くりっく株365における原油ETFというのは、WTI原油価格連動型上場投資信託のことを指します。WTI原油価格連動型上場投資信託は、上場投資信託なので株式のように上場コードを持っています。証券コードは「1671」です。

このWTI原油価格連動型上場投資信託(以下、原油ETF)はニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)におけるWTI原油先物の直近限月の清算値を円換算したものとの連動を目指すETFです。ETFの運用はシンプレクス・アセット・マネジメントがおこなっています。

原油ETFに投資された顧客の資金は、ドルに換金した上で、WTI原油先物を中心に投資(買付)されます。そのため、為替レートの変動は原油ETF価格に影響してきます。

次のグラフはWTI原油先物と原油ETF(1671)を比較したものです。

WTI原油先物と原油ETF

WTI原油先物と原油ETF

(出所:TradingViewによるWTI原油と1671チャート

データは、直近1年間(2021年8月30日-2022年8月30日)の変動率を表したものです。ブルーの線がWTI原油、オレンジの線が原油ETFの値動きを表しています。
価格変動の山や谷を形成するタイミングは同じですが、原油ETFの方がハイパフォーマンスだったことが解りますね。

WTI原油のパフォーマンスが39.62%だったのに対して、原油ETFは109.97%も上昇しています。これはWTI原油先物の上昇にここ最近の円安とロールオーバー時に発生したバックワーデーションによる利益の積み上げがもたらしたものです。(※ロールオーバーについては少し複雑なので別の機会で説明します。)

まとめ

原油ETFは、WTI原油価格を円換算したものに投資する上場投資信託です。
世界的な物価上昇とロシア情勢によるエネルギー不足問題が原油相場への注目を高めています。インフレへのヘッジ対策としても活用できるETFのひとつではないでしょうか。

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