1.はじめてのお客様へ
くりっく株365とは
「皆様、こんにちは」
このページは、株式や投資に興味はあるけれど取引経験がない方や
これから取引を初めてみようと考えている方に向けて作成しました。
STEP1くりっく株365ってどんな取引なの?
「くりっく株365」は、「東京金融取引所」に上場している株価指数証拠金取引の愛称です。
取引は、差金決済取引(さきんけっさいとりひき)で行われています。英語ではCFDと言います。差金決済取引と言われてもあまりピンとこないかもしれませんので他の取引形態とどのように違うのか説明したいと思います。
金融商品では、CFDのようにアルファベットに略されているものが数多く存在します。例えば、FX、CX、ETFなどといった具合です。それぞれを日本語で表記するとFXが外国為替証拠金取引、CXが商品先物取引、ETFが上場投資信託といった具合ですが、日本語表記すると長くなってしまうのでアルファベットの略が使われることが一般的になっています。
同じようにCFD(Contract For Difference)は差金決済取引の略称です。
差金決済の特徴は、現物の受け渡しが伴わない取引で、売りと買いの差額を受払いすることで決済する取引です。
したがって、くりっく株365で「日経225証拠金取引」を売買したとしても現物の株を買う必要はありませんし、売った際、何かを渡さなければならないということもありません。
売値と買値の差額のやり取りだけで行われる取引なので、取引自体はとてもシンプルなものだとも言えます。
シンプルだけど奥が深い「くりっく株365」、もう少し掘り下げてみてみたいと思います。
STEP2くりっく株365にはどんな銘柄があるの?
くりっく株365(リセット付証拠金取引)では、つぎのお取引が可能です。
株価指数 |
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・日経225リセット付証拠金取引 |
・NYダウリセット付証拠金取引 |
・NASDAQ-100リセット付証拠金取引 |
・ラッセル2000リセット付証拠金取引 |
・DAX®リセット付証拠金取引 |
・FTSE100リセット付証拠金取引 |
ETF |
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・金ETFリセット付証拠金取引 |
・銀ETFリセット付証拠金取引 |
・プラチナETFリセット付証拠金取引 |
・原油ETFリセット付証拠金取引 |
それぞれ、日経225証拠金取引は「日経平均株価」、NYダウ証拠金取引は「NYダウ平均株価」といった具合に取引対象となる株価指数が決まっています。たとえば日経平均株価が上昇したとすれば、くりっく株365市場の日経225リセット付証拠金取引でも価格が上昇し、下落すれば下落するといった具合です。
銘柄数は限られていますが、その取引対象はアメリカ、日本、ドイツ、イギリスの4ヵ国を代表する株価指数なので、先進国への投資をお考えの方に適した商品ラインナップだとも言えます。
また、日経平均株価やNYダウなど、メディアで取り上げられることが多い株価指数が取引対象なので比較的情報収集しやすいことも取引へのハードルを下げてくれます。
海外株価指数への投資を気軽に始めてみたい方に最適です。
STEP3くりっく株365はどこで取引されているの?
「くりっく株365」は、東京都千代田区丸の内にある鉃鋼ビルディングの8階にある日本の金融商品取引所「株式会社東京金融取引所」で取引されています。2005年7月にスタートした取引所為替証拠金取引「くりっく365」の姉妹版サービスとして2010年11月22日よりサービス開始されました。
東京金融取引所は、主に金融デリバティブ取引を得意とする取引所で、1989年に旧金融先物取引法に基づいて設立された取引です。「くりっく株365」や「くりっく365」以外では「ユーロ円3ヶ月金利先物取引」や「無担保コールO/N金利先物取引」などの取引が行われています。どちらかと言えば、前者は個人投資家向けサービス、後者は機関投資家向けサービスと言えます。
STEP4CFD(差金決済取引)って何?
くりっく株365は差金決済取引です。その特徴は、現物の受け渡しが伴わない取引で、売りと買いの差額を受払いすることで決済するということです。
日経225証拠金取引の場合
[株価指数×100円(倍)]
例えば日経225の場合、日経225株価指数が40,000円の時に買って、41,000円まで上昇した際に売ったとすれば差額の1,000円が利益になります。
取引は「株価指数×100円(倍)」で行われていますので、上昇した「1,000円×100円(倍)」で10万円が利益になる訳です。(※手数料を除く)
では、取引を行う際、いくら資金が必要なのか。現物株式取引であれば、40,000円の株を100株購入する際、40,000円×100株で400万円の資金が必要です。しかし、くりっく株365は「CFD(Contract For Difference : 差金決済取引)」なので、現物の受け渡しを伴わない取引です。受け渡しが伴わない以上、取引の総額である400万円も用意する必要はありません。取引を行う際に必要なのは、その取引の担保として証拠金を預託していれば可能です。2024年3月19日現在、日経225証拠金取引を1枚取引する際に預託しなければならない証拠金は96,710円です。
96,710円で約400万円の取引ができるのでとても資金効率が良い取引だと言えます。
※ 証拠金基準額は毎週見直され、翌週の証拠金基準額はその前週に発表されます。
最新の証拠金基準額はhttps://www.fujitomi.co.jp/click_kabu365/margin/をご覧ください。
取引されているほとんどの銘柄は「株価指数×100円(倍)」で取引されていますが、NYダウリセット付証拠金取引とNASDAQ-100リセット付証拠金取引は「株価指数×10円(倍)」で取引されていますので取引の際はご注意ください。
STEP5取引の期限はどうなっているの?
取引東京金融取引所のくりっく株365で取引できる株価指数証拠金取引は、リセット付証拠金取引です。リセット付証拠金取引は、毎年12月に取引期限(リセット)を迎えることが最大の特徴です。毎年9月の第2金曜日の翌取引日から取引が可能になり翌年の12月まで取引できます。
9月(初回上場銘柄のみ10月)から翌年の12月まで取引できるので、最大で約15ヶ月間取引できます。建玉されたお客様は、取引最終日までに反対売買を行って決済してください。取引最終日までに決済されなかった建玉はリセット日にリセット値で決済されます。
STEP6マーケットメイク方式とはどんな取引なの?
取引のレート配信は、通常の株式とは少し異なります。東京証券取引所などで株式を売買する時の値段は、オークション方式で行われています。例えば、株式を売りたい人と株式を買いたい人(投資家)が出会って初めて価格が決まります。100円で買いたい人(投資家)と100円で売りたい人(投資家)の注文が出会って初めて100円での取引が成立する訳です。200円でも買いたい、300円でも買いたいといった状況だったとしても売る人がいなければ売買は成立しません。それが東京証券取引所の現物株や大阪取引所のデリバティブ取引で採用されているオークション方式です。
一方、くりっく株365の仕組みはマーケットメイク方式という方式です。
オークション方式とは異なり、レート配信はすべてマーケットメーカーが行います。
くりっく株365の相場表を見るとご覧のような表示になっています。
左上に表示されている日経225証拠金取引のレートを見ると左側に「買気配(売注文)40枚 40645」右側に「売気配(買注文)94枚 40650」と表示されています。それぞれ40,645円と40,650円という現在のレートを表しています。このレートを配信しているのがマーケットメーカーです。
お客様が発注した注文は、マーケットメーカーが提示している注文と相対して成立します。オークション方式で行われている先物取引では、必ず売り建玉の枚数と買い建玉の枚数がイコールになりますが、マーケットメイク方式で行われているくりっく株365ではそうはなりません。状況に応じて買い建玉が多かったり、売り建玉が多かったりします。
マーケットメイク方式の利点は、マイナーな取引でも必ずレート配信が行われていることです。(原市場でCBが発生した時を除く。)先物市場などでは、マイナーな銘柄の出来高が0枚ということが起こりえます。オークション方式は売りたい人と買いたい人が出会って初めて成立しますので、どちらか一方のプレイヤーが不在の時、注文は成立しません。
一方、マーケットメイク方式では必ずマーケットメーカーがレート配信していますのでそのような心配がありません。
マーケットメイク方式は、流動性リスクの軽減が考慮された取引だと言えます。