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ラッセル2000って何?

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ラッセル2000って何?

ラッセル2000って何?

ラッセル2000(RTY)は、NYダウ(ダウ・ジョーンズ工業株価平均:DJIA)やS&P500(SPX)同様、アメリカ合衆国を代表する株価指数のひとつです。

ラッセル2000は、米国ワシントン州シアトルに本社を置く「ラッセル・インベストメント(資産運用会社)」が1984年に開発、ロンドン取引所グループのFTSEラッセルが管理しています。

ラッセル2000は、アメリカの証券取引所(ニューヨーク証券取引所:NYSEやNASDAQ等)に上場する銘柄の時価総額上位1,001位から3,000位までの2,000銘柄で構成されている浮動株基準株価指数となっています。

※浮動株基準株価指数:浮動株とは市場で流通されている株式のことで、浮動株基準株価指数とは、浮動株の時価総額で重みづけした株価指数の事です。
※浮動株に対し、創業者一族など大株主が常時保有しているため市場に流通しない株式のことを「固定株(または特殊株)」と言います。

ラッセル2000の特徴 小型株のベンチマーク

ラッセル2000は、時価総額上位1001位から3000位までの2000銘柄なので、米国の小型株のベンチマークとして利用されている株価指数です。

ちなみにラッセルを冠する株価指数には、次のようなものがあり、更に派生したものを含めると300以上の株価指数があります。

株価指数名 採用銘柄 特徴
ラッセル2000 時価総額上位1001位~3000位 米国の中小型株中心の株価指数
ラッセル3000 同 上位1位~3000位 米国上場株式の95%以上をカバー
ラッセル1000 同 上位1位~1000位 米国の大企業をカバー

全米の上場株式の95%以上をカバーするラッセル3000。
また、ラッセル3000構成銘柄の時価総額の約94%を占める時価総額の大きい銘柄で構成されたものが、ラッセル1000。
そして、ラッセル3000全体の時価総額で約94%を占めるラッセル1000を差し引いた、時価総額約6%に相当するのが、ラッセル2000ということになります。
この数字から、ラッセル2000が小型株にフォーカスした株価指数だというのが、はっきりとわかります。
※FTSERussell Index Factsheet 2024年2月23日

ラッセル2000が注目される理由

小型株にフォーカスしたラッセル2000が、NYダウ、S&P500、ナスダック総合やナスダック100などに次いで注目されている理由は、小型株の値動きの速さにあります。

・景気に敏感
小型株は大型株よりも景気に敏感だと言えます。
特に景気が悪化する場合、小型株は大型株よりも売られやすくなるため、NYダウやS&P500などの株価指数よりも先行して下落しやすいんです。
そのためラッセル2000は、「暴落の先行指標」や「炭鉱のカナリア」と呼ばれています。

・金融緩和や金融引き締めに敏感
同様の理由で、金融政策の変更にも小型株は敏感に反応します。

想像してみてください。
金利が上がる場合、大企業よりも中小企業の方が資金繰りは厳しくなりそうなイメージがありますよね。
金利が下がる場合は、その逆です。

ラッセル2000の構成時価総額上位10銘柄

2024年3月22日現在

ティッカー 名称 業種
1 SMCI スーパー・マイクロ・コンピューター IT・通信
2 MSTR マイクロストラテジー IT・通信
3 CVNA カーバナ サービス
4 PR バーミアン・リソーシズ エネルギー
5 FIX コンフォート・システムズUSA 工業
6 ELF e.l.f.ビューティー サービス
7 DUOL デュオリンゴ IT・通信
8 APG APiグループ 工業
9 LNW Light & Wonder Inc サービス
10 ONTO オント・イノベーション IT・通信

NYダウやNasdaq-100とは違い、小型株なのでなじみのない銘柄が多いかもしれません。
ちなみにラッセル2000は年に一回銘柄の入れ替えが行われます。1986年12月31日を基準日として算出し、時価総額が大きくなった銘柄は除外されていきます。

ラッセル2000に投資するには

ラッセル2000に投資するには、主に3つの方法があります。

・ETF
・先物取引
・くりっく株365(CFD)

NYSE Arcaにて上場しているIWM(iシェアーズ ラッセル2000ETF)、CMEに上場しているE-MINIラッセル2000先物があります。こちらは国内で取引することも可能です。ただし現地通貨での取引となります。そのためあらかじめ両替をする必要があります。

最後にくりっく株365(CFD)です。こちらはフジトミ証券で取引が可能です。円建てで取引することができるため、上記2つに比べわかりやすいという特徴があります。

米国株に投資している方はぜひラッセルの値動きに注目してみてください。また、中小型銘柄への分散投資のご希望の方はラッセルを視野に入れてみるのもいいかもしれません。

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