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日経平均株価って何?

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日経平均株価って何?

日経平均株価って何?

日経平均株価とは、日本を代表する株価指数のひとつです。日経平均といったり、日経225といったりもします。東京証券取引所のプライム市場(2022年4月以前は第一部)に上場する銘柄の中から日本経済新聞社が選定した225銘柄で構成される株価平均指数です。

日経平均株価の歴史は戦後日本経済の歴史でもあります。1950年(昭和25年)9月7日、東京証券取引所が算出・公表した「東証修正平均株価」が日経平均株価の始まりです。1970年(昭和45年)まで算出されていた「東証修正平均株価」は日経グループに引き継がれ「NSB225種平均株価」「日経ダウ平均株価」など時代によって名称が変わり、1985年に現在の「日経平均株価」という名称になりました。

1.東証プライム市場とは?

東証プライム市場は、2022年4月に誕生した東京証券取引所の新しい市場区分です。これまで東京証券取引所は「市場第一部(東証一部)」「市場第二部(東証二部)」「マザーズ」「JASDAQスタンダード」「JASDAQグロース」の5つの市場に分かれていましたが、2022年4月からは「プライム」「スタンダード」「グロース」の3つの市場区分でスタートしました。

プライム市場は、「グローバルな投資家との建設的な対話を中心に据えた企業向けの市場」と位置付けされており、日本を代表する企業が上場しています。日本には270万 の法人があると言われていますが、その中で上場しているのは僅か3800社程度 です。さらに、プライム市場に上場するのは1839社(2022年4月4日時点)のみで、その中から選ばれた225社で日経平均株価は構成されています。

2.どうして225銘柄なのか。

日経平均株価が日経225と言われているのは、採用銘柄数が原則225銘柄だからです。採用銘柄が上場廃止になった時などは一時的に銘柄数が減少してしまうことがありますが、通常225銘柄で計算されます。

では、どうして225銘柄なのか。日経新聞社によると「70年以上前のことなので詳しい経緯については不明」とのこと。指標性を保つためにバランスよく選んだところ225銘柄になったようで、特に225という数字に意味は無いそうです。
たまたま225銘柄になった訳ですが、金融マーケットで225と言えば日経平均株価を指すように、世界共通語になっています。なんだか不思議ですね。

3.どうやって225銘柄を選んでいるのか。

銘柄選定は、市場流動性の高い銘柄をセクター毎に抽出して選んでいます。
2022年4月4日現在プライム市場には1839の企業が上場していますが、すべての銘柄が均等に売買されている訳ではありません。取引数量が多い企業もあれば少ない企業もあります。

また、価格変動率の大きい銘柄もあれば、ほとんど値動きのない銘柄も存在します。色々な銘柄がありますが、日経平均株価の採用銘柄選定では「売買代金」と「売買高当たりの価格変動率」の高い銘柄を高流動性銘柄として、採用の基準としています。
※2022年10月の定期見直しから選定基準が改定されます。

プライム市場に上場する1839銘柄の過去5年間のデータから算出した流動性の高い順に並べ、上位450銘柄に入らなかった銘柄を除外対象とし、上位75位以内に入った未採用銘柄を採用するルールにしています。

4.セクターはどういう分類になっているの?

セクター分類と言われてもあまりピンと来ませんが、解りやすく言えば業種です。
日経が採用している業種分類は、大きく分けると6つのセクター、細かく見ると36つの業種に分類することができます。

各セクターをまとめたのが次の表です。

セクター 業種
技術 医薬品、電気機器、自動車、精密機器、通信
金融 銀行、その他金融、証券、保険
消費 水産、食品、小売業、サービス
素材 鉱業、繊維、紙・パルプ、化学、石油、ゴム、窯業、鉄鋼、非鉄金属、商社
資本財・その他 建設、機械、造船、輸送用機器、その他製造、不動産
運輸・公共 鉄道・バス、陸運、海運、空運、倉庫、電力、ガス

高流動性銘柄の中から各セクターに属する銘柄数のバランスを取りながら銘柄を組み込んでいきます。各セクターへの採用は流動性が高い順番におこなっていき、学識経験者などの意見を得た上で、日経新聞社が構成銘柄を決定します。

5.いつ入れ替えが行われるのか。

日経平均株価の構成銘柄の入れ替えは、2種類あります。「定期入れ替え」と「臨時入れ替え」です。
定期入れ替えは、原則として10月第1営業日におこなわれます。入れ替え対象になる銘柄は最大で3銘柄です。どんな銘柄が入れ替え対象になるのか、毎年注目が集まります。

臨時入れ替えは、定期入れ替え以外のタイミングで実施される入れ替えで、整理銘柄に指定された場合や、上場廃止になった場合、プライム市場以外の市場に移動した場合などにおこなわれます。

日経平均株価は、日経新聞社が日本経済を代表する225銘柄の入れ替えをおこないながら継続している株価指数です。個人では難しい銘柄選びを日経新聞社がおこなってくれていますので、何を買えばわからないという人にも始めやすい株価指数だと言えるでしょう。


参考文献:
よくあるご質問 (日経平均株価について)-日本経済新聞

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