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NASDAQ100って何?

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NASDAQ100って何?

NASDAQ100って何?

NASDAQ100とは、NASDAQ(ナスダック)に上場する金融銘柄以外の時価総額上位100銘柄で構成される株価指数です。

NASDAQ(ナスダック)は、ニューヨークに本拠地を構えるアメリカの証券取引所です。NASDAQは、全米証券業協会が運営する世界初の電子株式取引所です。電子株式取引所と言われてもピンとこないかもしませんが、ひと昔前まで証券取引所には、「フロアブローカー(場立ち)」と呼ばれる人達がいて、対面のやり取りによって売買されていました。当時の証券取引所の中では、中央卸売市場でおこなわれているマグロのセリみたいなことがおこなわれていた訳です。

取引所の中には立会場という大きなフロアがあり、そこでは各証券会社所属のフロアブローカー達が自社顧客の株の売買をおこなっていました。日本でも証券取引所や商品取引所に立会場があって場立ちによる売買が行われていましたが、電子化の波によって東京証券取引所では1999年に立会場を廃止しています。

今でこそ、証券取引所での取引にコンピュータが使われることが当たり前になっていますが、NASDAQで電子取引がスタートしたのは1971年2月8日のことです。1971年というとまだマイクロソフトもアップルも創業されていません。いったいどんな方法で売買していたのでしょうね。

そのヒントがNASDAQという名称に隠されています。NASDAQというのは、「National Association of Securities Dealers Automated Quotations Stock Market」の頭文字から取ったものです。前半の「National Association of Securities Dealers」が全米証券業協会を英語表記したものです。「Automated」が自動化された「Quotations」が相場なので全米証券業協会が運営する自動化された株式相場だったようです。今でこそコンピュータが注文を自動で約定させることが当たり前になっていますが、50年以上も前からそのようなことが行われていたことに驚きです。

ニューヨーク証券取引所など他の取引所とは違った背景から誕生したNASDAQには、ベンチャー企業など多くのIT企業が上場しています。現在、約3700の企業がNASDAQに上場していますが、アメリカの新興企業と投資家を結びつける市場として大きな役割を果たしています。

NASDAQ100は、金融銘柄以外の時価総額上位100銘柄

NASDAQ100上位100銘柄

約3700もの企業が上場するNASDAQ市場にはいろいろな企業が上場しています。設立したばかりで事業規模がとても小さい会社から世界的大企業まで幅広いラインナップになっています。そんなNASDAQ市場に上場する全企業の株価を時価総額加重平均したのがNASDAQ総合です。ニュースなどで耳にするアメリカ3指数と言えば、NYダウ、S&P500、そしてNASDAQの3つです。一般にNASDAQの株価と言った際には、NASDAQ総合を指しますので覚えておいてください。

そんなNASDAQに上場する企業の中から金融銘柄を除いた時価総額上位100銘柄で構成された株価指数がNASDAQ100です。NASDAQ100の算出は、時価総額加重平均でおこなわれているので、時価総額が大きい企業ほど株価の変動に大きな影響を及ぼすことになります。

俗にいう「Big Tech(ビッグテック)」

その時の流行でコロコロと言い方が変わりますが、NASDAQ100の構成上位を占めているアップル、マイクロソフト、アマゾン、グーグル、メタプラットフォームズの5社を指します。メディアによって「Big Five(ビックファイブ)」、「GAFAM(ガーファム)」、「Tech Giants(テックジャイアンツ)」などと言ったりしますが、どれも同じ企業を差します。

世界展開しているこの5社がNASDAQ100に占める資産割合は、全体の約40%にも達しており、NASDAQ100の価格変動に大きな影響力を持っています。Big TechのようなIT企業は、設備投資を繰り返すことで成長してきたため、業績が好調な時には大きく成長しやすい傾向にある反面、一度歯車が狂いだすと業績が悪化しやすい特徴があります。NASDAQ100は、NYダウやS&P500と比べてハイリスク・ハイリターンな株価指数と言えるでしょう。

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