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NYダウって何?

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NYダウって何?

NYダウって何?

NYダウは、アメリカ経済を代表する株価指数のひとつです。ダウという言葉は、「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(Dow Jones Industrial Average)」を省略したものです。日本語では、ダウ工業株30種平均、ダウ平均、ダウ平均株価などとも呼ばれています。

名前からも解るようにNYダウはアメリカの出版社であるダウ・ジョーンズ社が1896年に算出をはじめた株価指数です。ダウ・ジョーンズ社と言えばアメリカの経済新聞の代表格「ウォールストリート・ジャーナル」が有名ですね。現在は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しています。

工業株以外にもあるダウ

一般的にNYダウというと、30種の工業株で構成されている「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」を指しますが、ダウ・ジョーンズ社が算出している株価指数は他にもあります。輸送業代表銘柄20種で構成される「ダウ・ジョーンズ輸送株平均」や電気・水道・ガスなど公共業代表銘柄15種で構成される「ダウ・ジョーンズ公共株平均」があります。3つの株価指数を合わせたダウ・ジョーンズ総合平均という指数もあります。

歴史

現在、ダウ工業株平均は30銘柄で構成されていますが、30銘柄になったのは、1928年のことです。最初にダウ・ジョーンズ社が株価指数を公表したのは1884年のことです。当時のアメリカが西部開拓時代だったこともあり、産業の中心だった鉄道株9種と工業株2種でスタートしました。ダウ・ジョーンズが算出する株価指数のひとつに「輸送株平均」があるのは、その時代の名残ですね。1896年になると鉄道株と工業株が分離し、12銘柄で構成された「ダウ工業株平均」の算出がスタートしました。現在、ダウ工業株平均は30銘柄で構成されていますが、30銘柄になったのは、1928年のことです。

構成銘柄

NYダウはダウ工業株30種平均と呼ばれているため、工業株だけで構成されていると勘違いされやすいのですが、色々な産業の銘柄で構成されています。2022年8月現在、電気通信が2銘柄、金融が4銘柄、資本財が4銘柄、素材が1銘柄、生活必需品が4銘柄、情報技術が7銘柄、一般消費財が3銘柄、ヘルスケアが4銘柄、エネルギーが1銘柄の計30銘柄で構成されています。

ちなみにNYダウの構成銘柄は、何度も入れ替えが行われており、現在の構成銘柄の中で最も古くから採用されているのは、1976年8月9日に採用されたスリーエムです。直近では、2020年8月31日にファイザー、レイセオン・テクノロジーズ、エクソンモービルの3社が除外され、ヘルスケアのアムジュン、情報技術のセールスフォース・ドットコム、資本財のハネウェル・インターナショナルが採用されました。NYダウは、その時代に合った企業を構成銘柄に採用することで成長し続けています。

どんな銘柄を取引したら良いのか分からない投資初心者の方は、アメリカ経済を代表する30銘柄で構成されたNYダウの取引からスタートしてみてはいかがでしょうか。


参考文献:
アメリカの西部開拓と鉄道-ユキサキNAVI

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