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金ETFって何?

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金ETFって何?

金ETFって何?

くりっく株365では「金ETFを原資産としたCFD」を取扱っています。

ETFなのか、それともCFDなのか、混乱してしまいそうですが、この金融商品は、ETFを原資産としたCFDです。

ETFというのは、「Exchange Traded Funds」の略で、日本語では上場投資信託を表しています。一般的な投資信託は、証券会社や銀行など金融機関の窓口かインターネットなどを通じて売買されています。投資信託の売買の基準となる価格を「基準価額」といい、純資産総額を総口数で割って算出します。ひとつひとつの投資信託の価額が違うのは、それぞれの純資産総額が異なることと総口数が違うためです。純資産総額が増加し、総口数が変わらないのであれば、基準価額は上昇します。

例えば、日経平均株価との連動を目指す投資信託は、日経平均株価が上昇すると純資産総額が上昇するように設計されています。そのような投資信託に投資することは、日経平均株価の変動に投資するのと同じ効果をもたらします。

一般的な投資信託の売買がその日の「基準価額」で取引されているのに対して、上場投資信託であるETFは、取引所で売買されているため、「市場価格」が存在します。株式と同じように売買がおこなわれているため、リアルタイムに価格が変動するという特徴を持っています。

ETFにはいくつも銘柄があり、金価格への連動を目指したETFも何種類か存在します。

・1328 NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信
ロンドンにおけるロンドン渡し金価格との連動を目指します。

・1672 WisdomTree 金上場投信
ロンドン地金市場協会の規格にもとづく金地金の現物に投資し、金の価格との連動を目指します。

・1326 SPDRゴールド・シェア
円換算した「金地金価格(ロンドン金値決め)」との連動を目指します。

東京証券取引所にはいろいろなETFが上場されていますが、くりっく株365では「1326 SPDRゴールド・シェア(以下、金ETF)」を原資産としています。つまり、くりっく株365で取引されている金ETFは、円換算した「金地金価格(ロンドン金値決め)」との連動を目指したデリバティブ取引ということになります。

さて、金という貴金属は、世界中で取引されていますが、大きく分類すると現物市場と先物市場に分けることができます。ロコ・ロンドンおよびロンドン市場などの現物市場とニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)や日本の大阪取引所などの先物市場が両者の代表格です。

ちなみに「ロコ」というのは現物渡しを表しており、「ロコ・ロンドン」というのは、ロンドンでの現物受渡しを表しています。ロコ・ロンドンの取引は、ロンドン渡しの取引ですが、ポンドではなく、米ドル建てでおこなわれていることも特徴のひとつです。

ロコ・ロンドンでは、ロンドンで受渡しされる金を米ドル建てで取引しているので、日本人からするととてもややこしく感じてしまいますが、「金ETF」は、円換算した金価格との連動を目指していますので、現地の値段を円換算するような手間はありません。

価格変動について

元々日本円で取引されている大阪取引所の金先物取引の価格と、ロコ・ロンドンのドル建て取引価格を円換算したものにどのくらいの違いが生じるか、両者を比べたものが次のグラフです。

金先物取引(大阪取引所)と金ETF(ロコ・ロンドンを円換算したもの)

金先物取引と金ETF

(出所:TradingViewによる金価格チャート

青い線が、金先物取引(大阪取引所)の終値、オレンジの線が「金ETF」の終値を表しています。どちらも年初来の値動きを表していますが、青い線とオレンジの線が重なっている時間が多く、ほぼ同じ動きをしています。

両者を同じレバレッジ比率で運用したとすれば、どちらで運用していたとしても同じ運用成績になります。

2022年8月末時点の終値は、次のとおりでした。

・金先物  7,645円
・金ETF  22,225円

それぞれの価格を比較すると金先物取引よりも金ETFの方が2.9倍高くなっています。

過去の変動率は、どちらもほとんど同じなので、計算上、金先物取引が100円変動した時、金ETFは計算上290円変動します。金ETFの取引単位は「ETFの価格×100円(倍)」なので、290円×100円で29,000円ほどの損益になります。

金は安全資産の代名詞と言われるように一日で価格が2倍、3倍になるようなことはありませんが、当社で取り扱うCFD(くりっく株365)は差金決済取引なので、証拠金で取引することができます。そのため、ほんの数%の値動きでも大きな損益になってしまいます。

まとめ

金ETFはその名称の通り、ETFを原資産としていますが、その値動きは、金地金価格(ロンドン金値決め)を円換算したものです。円建ての金価格が上昇すれば金ETFの価格も上昇するシンプルな金融商品と言えます。

金ETFは、数万円の資金があれば始められる取引ですが、現物取引ではなく証拠金取引です。そのため、ETFでは僅かな価格変動だったとしても、レバレッジが掛かっているCFDでは大きな損益になってしまいます。

金は安全資産ですが、金ETFのCFDは証拠金取引です。期待どおりの運用結果を求めるのであれば、資金管理がとても重要な金融商品だと言えるでしょう。

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