ドイツDAX®って何?
世界の主要国にはその国を代表する企業(株式)で構成された株価指数が存在します。日本の日経平均株価やアメリカのS&P500、NYダウ工業株30種平均などがそれにあたります。ドイツには、ドイツ取引所グループのフランクフルト証券取引所に上場する株式銘柄の内、優良企業40銘柄で構成されたドイツDAX®という株価指数があります。
DAX指数のDAXというのはドイツ語の「Deutsche Aktien Index」から取ったものです。「Deutsche」がドイツ、「Aktien」が株式を指しますので、直訳すると「ドイツ株価指数」といった具合です。
フランクフルト証券取引所(FWB)の規制市場に上場する銘柄の中から一定の品質と電子取引所での継続的な取引をしていること、10%以上の自由浮動株があること、ドイツに本社機能を持っていること、所定の財務諸表がタイムリーに公表されていることなどの条件を満たした銘柄を選びだし、さらにその中から企業時価総額上位40社で構成されています。なお、DAXの計算は、ドイツ取引所によって行われています。
ご存じのようにドイツは、EUの中で最も経済規模が大きい国です。ドイツのGDPは、4.25兆USドルとアメリカ、中国、日本に次いで世界4番目の大きさです(2022年IMFデータ)。ドイツ経済を代表するDAXには私達もよく知る、アディダス、プーマ、BMW、メルセデス・ベンツ、ポルシェ、エアバスといったて世界的ブランドが数多く含まれています。
DAXの構成はたった40銘柄ですが、時価総額ではフランクフルト証券取引所に上場している全企業の80%をカバーしています。工業国ドイツへの投資をお考えの方にとってDAXは最適な投資先です。
DAX®の特徴
DAXには、他の指数には無い特徴があります。それがトータルリターンベースの指数であることです。通常、株価指数の計算に配当は含まれませんが、DAXの算出では支払われた配当が指数の計算に組み込まれています。
そのため、取引所CFD(くりっく株365)における他の指数では、配当相当額の受払いがおこなわれますが、DAXでは、その受払いがおこなわれることがありません。配当が無い訳ではなく、価格に組み込まれていることにご注意ください。
DAXの算出は1988年に開始されしました。
1987年12月30日を基準値(1,000ポイント)としていますが、2021年11月には16,271ポイントまで上昇しました。約35年の年月で時価総額は16倍にも増加しています。途中で何度も乱高下を繰り返していますが、算出開始以来のトータルリターンベースで年間平均7%以上の成長率を達成しています。長い目で見て好成績を収めている株価指数のひとつと言えるでしょう。
参考文献:
・DAX(QONTIGO)
・STOXX