日経225miniとの違い
STEP1日経225miniについて
日経225miniとは、JPXグループの大阪取引所で取引されている株価指数先物取引です。
日経225miniの取引の倍率はくりっく株365の日経225リセット付証拠金取引と同じ100倍で取引されています。どちらも日経平均株価を取引対象としている点も共通しています。
JPXの日経225miniは先物取引なので、現在の価格を取引するのではなく、将来の特定の日に現時点で決めた価格で売買することを約束する取引です。 したがって、日経225miniには限月が存在し、一定の期間が経過すると取引最終日を迎え決済されます。
日経225リセット付証拠金取引では、現在の価格を取引対象としていますが、無期限に取引できる訳ではなく最終決済日(リセット日)が設けられています。最終決済日(リセット日)を迎えた取引は、リセット値で差金決済されます。
取引期限が設けられたことで、より日経225miniに近い取引だと言えます。
STEP2取引証拠金について
くりっく株365と日経225miniは両取引とも証拠金取引であることに変わりありません。
証拠金基準額は日経225miniの場合、日本証券クリアリング機構が設定しているのに対して、くりっく株365は東京金融取引所が設定しています。
2021年9月6日現在、日経225miniの証拠金基準額は132,000円ですが、くりっく株365の日経225証拠金取引では77,130円で取引することができます。
STEP3取引の成立方法について
JPXの日経225miniは「オークション方式」で取引されています。 投資家の買い注文と投資家の売り注文同士が売買されることによって初めて取引が成立(約定)します。
一方、くりっく株365は“完全マーケットメイク方式”で取引されています。 投資家の買い注文はマーケットメイカーの売り注文と取引され、投資家の売り注文はマーケットメイカーの買い注文と取引されます。
マーケットメイク方式の最大の魅力はいついかなる時でも提示レートがあることです。
取引されるレートは、複数の金融機関(マーケットメイカー)から提示される価格の中から、 最も安い売値と最も高い買値が抽出されて、リアルタイムに投資家に提供されます。
STEP4配当・金利について
日経225miniは先物取引なので理論上、金利と配当があらかじめ価格に含まれていますが、 くりっく株365はこうした金利と配当に相当する額を買い手と売り手の間で受払いすることで、より現物の日経225に近い価格で取引されています。
STEP5税金について
くりっく株365、くりっく365は税法上、「先物取引に係る雑所得等」に分類されます。
したがって他の所得とは区分して、所得税15%、地方税5%の税率に復興特別所得税が加わった金額を申告分離課税で納めなければなりません。
この「先物取引に係る雑所得等」は、その名のとおり、商品先物取引、金融商品先物取引、カバーワラントなどと損益通算することができます。
例えば、同一年の取引において日経225mini先物取引で50万円損をしたが、くりっく株365で90万円利益が出た場合、課税対象額は「90万円-50万円」の40万円となります。
両方の取引を行っている方は納税の際、お気をつけください。
STEP6配当相当額が付与される日付は?
現物株であれば権利確定日の2営業日前である権利付最終日に株を保有していれば配当金を受け取る権利が得られます。
通常配当金を受け取れるのは株主総会の決議によって配当金額が確定した後なので、権利付最終日から実際に配当を受け取るまでの間、数ヶ月間のタイムラグが発生します。
一方、くりっく株365の場合、配当相当額は、権利確定日の2営業日前の取引最終時点に買い建玉を保有していれば、翌取引日である権利落ち日の朝には配当相当額を含み益として受け取ることができます。
STEP7配当相当額が付与される日付は?
現在、東京証券取引所で行われている現物株の取引時間は前場が9時~11時30分、後場が12時30分~15時と非常に短い時間での取引です。
株の売買を仕事にしている方は問題がないかもしれませんが、普通のサラリーマンや公務員、自営業者など、日中自由に時間を使うことができない人にとって現物株の立会時間は親切だと言えません。
くりっく株365の日経225証拠金取引は、日本の株式市場が始まる30分前である8時30分から取引が始まり、NY市場のクローズ時間である日本時間午前6時(サマータイム適用時間は午前5時)まで休むことなく取引できます。
ほぼ24時間取引ができますので、日中取引のための時間を割けない人にも優しい取引であると言えます。
STEP8日本株以外の株価指数
くりっく株365では日経225証拠金取引以外にもNYダウ、NASDAQ-100、DAX®、FTSE100への投資を円建てで行うことができます。
NYダウ
NYダウとはニューヨーク証券取引所(NYSE)および、NASDAQに上場される工業株30種類の平均株価をダウ・ジョーンズ社が算出した株価指数です。世界中のマーケット関係者が注目する指標で、世界を代表する株価指数のひとつだともいえます。
NASDAQ-100
NASDAQ-100とは、NASDAQに上場する約3,000銘柄の中から時価総額上位100銘柄(金融銘柄を除く)によって構成される株価指数です。NASDAQには、多くのハイテク企業が上場しており、その時価総額の上位には、GAFAM(アルファベット(Google)、アップル、メタ・プラットフォームズ(Facebook)、アマゾン、マイクロソフト)など世界を代表するIT企業が上場しています。
DAX®
ドイツを代表する株価指数でフランクフルト証券取引所に上場する株式銘柄のうち、優良企業40銘柄で構成された株価指数です。算出される株価指数は、構成銘柄に配当が生じた場合に、その配当が指数に与える影響を加味した配当込み指数なので、配当相当額の受け払いはありません(DAX®はドイツ取引所の登録商標です)。
FTSE100
英国を代表する株価指数でロンドン証券取引所に上場する株式銘柄のうち、FTSEの時価総額及び流動性基準を満たした上位100銘柄で構成された株価指数です。日経225証拠金取引同様、配当相当額の受け払いがあります。