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各国通貨の特徴と変動要因

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各国通貨の特徴と変動要因

各国主要通貨の特徴や変動要因を知ろう!

≪米ドル:USD≫
言わずと知れた世界の基軸通貨である米ドル(以下ドル)。
世界中の銀行間での相対取引(OTC)である為替市場は、原則ドルと他の通貨での取引となり、ユーロであり、ポンドであり、対ドルでの取引が中心。よって、世界中からドルの動向はもちろん、米国経済の行方や株式市場の動向などに注目が集まっています。為替市場のプレイヤーの多くが米国経済指標やFRBの金融政策を注視しており、それら経済指標の結果や金利見通しなどによって為替レートも変動することが多いです。ただし、取引量が多く流動性も高いため、他の通貨にくらべて相対的に変動率が小さく、安定した通貨の代表的な存在と言えます。

≪ユーロ:EUR≫
欧州連合の統一通貨でもあるユーロ。
ドルについで2番目に取引量が多く、為替市場においてはユーロ/ドルが最も取引量の多い通貨ペアとなります。ユーロに関しては、他国通貨とは異なり特定の国の経済指標だけがクローズアップされることはありませんが、ユーロ圏のなかでも主要国となるドイツの経済指標や金融政策は、為替市場に一定のインパクトを与えます。また、ECBの金融政策決定会合も為替市場のなかでは比較的大きなイベントのひとつとなるほか、ECB総裁の発言、ヨーロッパ全体における地政学的リスクなどもまた、ユーロの値動きに一定の影響を与えます。ドルとは相反した動きとなることが多く、ドルが買われるタイミングではユーロが売られ(日本円も売られることが多い)、その逆もしかりです。

≪ポンド:GBP≫
欧州連合に属していたもののユーロの採用を見送ったイギリスのポンド。
かつての基軸通貨であり、対円(ポンド/円)では激しい値動きが特徴のひとつでもある主要通貨です。為替市場では対ドル(ポンド/ドル)の取引が中心で、クロス円での取引はほとんどありません。イギリスの主要産業には、石油やガスといったコモディティ要素もありますが、中心都市となるロンドンは金融の街として知られ、ポンドの値動きにおいては英国経済動向や株式市場、金融政策会合(MPC)などの結果によって値動きが激しくなることは決して珍しいことではありません。定期的に公表される英経済指標が市場に与えるインパクトも大きいため、GDP(国内総生産)やCPI(消費者物価指数)などの主要指標の公表タイミングは、しっかりと押さえておく必要があります。

≪豪ドル:AUD≫
俗に言う「コモディティ通貨」の代表的な通貨である豪ドル(以下オージー)。
オージーは古くから高金利通貨としてFX取引のなかでも人気の通貨で、石油・石炭・鉄鉱石などの天然資源が豊富なことなどを背景に、オーストラリア(豪州)の経済面での高い安定性・健全性もまたポイントのひとつです。主要な経済指標は公表されますが、為替市場に与えるインパクトは限定的です。高金利通貨という位置づけだけに、金融政策の変化(利上げや利下げ)に直接結びつく消費者物価指数のような指標の結果次第では、大きく買われたり売られたりすることがあります。また、資源価格の変動にも敏感な通貨で、市場心理がリスクオンの状況下では積極的に買われ、地政学的リスクの高まり等でリスクオフに傾くと売られやすいという傾向があります。

≪加ドル:CAD≫
北米を代表するもうひとつの主要国カナダの通貨、加ドル。
オージー同様、カナダも原油等をはじめとする天然資源が豊富で、コモディティ通貨として位置づけられます。米国と隣接しているため、米経済動向に歩調を合わすかのような形で変動することが多い一方、原油高などの資源価格の高騰は、加ドルにとって支援材料となります。カナダの経済指標や金融政策動向などが市場へ与えるインパクトは限定的で、注目度もさほど高くはありませんが、やはりコモディティ通貨の特徴でもある「リスク回避局面」では売られやすい傾向にあり、時に投機的な動きをすることも珍しくありません。ちなみに加ドル対米ドルの表記は「USD/CAD(ドル/カナダと読む)」となり、他の通貨が1ユーロ=○ドルなどで示されるのに対し、加ドルは、1ドル=○加ドルで示される点は覚えておくようにしましょう。

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※2022年7月時点での情報となります。

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