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介入らしきものの影響は限定的!?

2022年10月24日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

22日(土)の午前0時頃と24日(月)の8時37分頃、ドル円相場が大きく急変しました。市場では為替介入があったとの噂が流れていますが、財務省の神田財務官は「介入についてやってもやっていなくてもコメントしないのが当面の方針」と述べられており、はっきりしたことは分かりません。

介入があったと噂されるタイミングで米ドル円相場は次のような値動きを見せています。

米ドル-5分足

(出所:TradingViewによる米ドル/円チャート

先週末(22日)の急変でドル円相場は、151円の半ばから146円台まで1時間半ほど時間を掛けて下落しました。その間の値下がり幅は約5円です。

今朝(24日)は、149円台の半ばから145円台の半ばまで10分程度の時間で4円値下がりしました。

短期間で為替相場が大きく下落した訳ですが、その後の値動きがとても特徴的です。値下がりした直後から大きく値を戻していることにお気づきでしょうか。先週末の値動きしかり、今朝の値動きしかり、それほど時間を掛けずに価格は大きく戻しています。これは売り方優勢な相場が短期間で終わってしまっている結果です。

先月、9月22日に実施されたドル売り円買い介入の時とは少し様子が違うように見えます。

米ドル(くりっく365)-5分足(2022年9月22日前後)

(出所:TradingViewによる米ドル/円チャート

9月の介入では、145円台の半ばまで上昇した米ドル円相場に円買い介入が入り、140円台の半ばまで約5円円高が進みました。為替介入の後しばらくの間、様子見ムードが高まりました。24年ぶりに実施された介入がこの後も実施されるのか。どのくらいの規模で実施されたのかなど、先行き不透明な状況になったことが、持ち合いの相場になった理由と考えられます。

一方、今回に関しては、短い時間で元の水準に値を戻しており、投機筋に買い場を提供する展開になってしまいました。これは、介入らしき円買いが入った時にどの程度の相場変動が起きるのか、投機筋に想定されてしまっているからです。

初回の介入は、不透明感からとてもインパクトが大きくなりますが、回を増すごとにどの程度の影響があるのか投機筋も予想しやすくなってきます。過去の値動きを見ると1回に4円~5円程の変動が確認されています。

介入を期待してドルを売る、介入後の安値でドルを買う。どちらの戦略を立てるにしても立ち回りしやすい相場なのかもしれませんね。

売りについては「売りって何?」をご覧ください。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


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