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今夜はFOMCの政策金利発表にご注意を
2023年03月22日
皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)の岩井です。
日本時間3月23日の午前3時に、FOMC(米連邦公開市場委員会)が政策金利を発表する予定です。事前予想では、現在の政策金利よりも0.25ポイント高い、下限4.75%-上限5.00%に利上げするのではないかと考えられています。
この1カ月、シリコンバレー銀行とシグネチャーバンクが相次いで破綻し、クレディ・スイスが経営危機に陥るなど、利上げの副作用が明確化してきました。
現在は、経営危機や破綻が明るみになったのは数社にとどまっていますが、今後他の金融機関にも波及する可能性があるため、今晩のFOMC政策金利発表に注目が集まっています。
米国10年債利回り
また、米国10年債利回りは先週お伝えしたコラム「米CPIと相次ぐ銀行破綻の影響」を書いた時点で3.515%まで下落していましたが、その後も下降が続き、3月17日には3.395%まで下落しています。
現在の政策金利上限は4.75%であり、10年債利回りは政策金利よりも1.36ポイント低くなっています。これは、「FOMCの考え」と「債券市場の価値観」の違いが金利差に現れているとも言えます。
債券市場の動向がFOMCを先行している場合、FOMCが近いうちに政策転換する可能性があります。今晩発表される米政策金利とFRBパウエル議長のコメントに注目しましょう。
最後に、このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
参考文献: