米CPIと相次ぐ銀行破綻の影響
2023年03月15日
皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
3月14日、アメリカの消費者物価指数(CPI)が発表されました。
発表された結果は、前月比がプラス0.4%、前年比がプラス6.0%でした。
物価変動をグラフに表すと次のようになります。
前月比
※出典:米労働省
昨年の7月以降、毎月の物価上昇率はプラス0.5%以内で抑えられています。また、前月比の直近1年間平均は、プラス0.48%ですので今回のプラス0.4%は、平均を下回る水準です。
前年同月比
※出典:米労働省
前年同月比は、着々と下落してきていることが確認できます。昨年6月に記録したプラス9.0%と比べると3.0ポイント鈍化してきました。
グラフをみるとアメリカの物価上昇の勢いは着実に鈍化していると考えられます。
このことは、来週21日から22日(日本時間23日午前3時発表)に予定されているFRB政策金利の決定にどう影響してくるでしょうか。
相次ぐ銀行破綻の影響
先週、シリコンバレーバンクとシグネチャーバンクが相次いで破綻しましたが、このことは債券市場に大きな影響を与えています。
次のグラフは、直近1ヶ月間の米国10年債利回りの推移を表したものです。
米国10年債利回り
先週の前半まで4%手間の水準で推移していた10年債利回りは、先週末に掛けて大きく下落しており、3月13日時点の利回りは、3.515%まで下落しました。
このような背景を考慮するとFOMCの政策がいつ方向転換してもおかしくないと考えられます。
この先の相場展開に期待したいですね。
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