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6月1日のデフォルトは回避されるのか。

2023年05月25日

24日もアメリカの債務上限問題についてバイデン大統領と共和党マッカーシー下院議長側の交渉担当者との協議がおこなわれましたが現時点では合意に達していません。米国債は、早ければ6月1日にデフォルトする可能性があると言われていますが、今日は5月25日なので残された時間は僅か1週間しかありません。

まさか、アメリカ国債がデフォルトするなんてことは無いだろうと楽観視したくなりますが、マーケットの反応はとてもシビアで、NYダウは4営業日連続して下落しています。

どうなるのでしょうね。

今回の問題に関連して思い出すのが2018年12月に発生したつなぎ予算問題です。

当時のアメリカは、2016年の選挙に勝利し誕生したトランプ政権でした。トランプ大統領は、アメリカとメキシコとの間に巨大な壁を建設することを選挙公約としていたこともあり、壁建設予算を計上しましたが、民主党との合意に達しなかったため、暫定予算が期限切れを迎えてしまい、連邦政府機関の一部が閉鎖する事態になってしまいました。

当時の状況についてはバックナンバーをご覧ください。

最終的には、トランプ大統領が国家非常事態を宣言して議会承認を得る事なく壁建設に踏み切った訳ですが、長期に渡って連邦政府機関の一部が閉鎖されていた訳です。

2018年12月に起きた連邦政府機関の閉鎖はとても印象的でしたが、調べてみると2018年1月、2013年、1995年、1990年、1984年、1981年にも連邦政府機関が閉鎖されていまいした。

過去に連邦政府機関が閉鎖に追い込まれた時をみてみると、大統領の所属政党と上院・下院の第1党が捻じれた時に予算案の採決が難航する傾向にあるようです。

日本人の感覚からすると、米国債がデフォルトすることなんて考えにくいですが、予算を通過させるために連邦政府機関の閉鎖を厭わないのがアメリカの政治家の考え方のようです。

個人投資家の皆さんは、このまま協議がまとまらないというシナリオも考えておいた方が良さそうですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


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