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米・政府機関一部閉鎖の影響

2019年01月10日


皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

トランプ大統領が進めるメキシコとの国境沿いの壁の建設をめぐる与野党の対立から一部の政府機関が2018年12月22日から閉鎖されています。
1月9日、民主党指導部との協議をホワイトハウスでおこないましたが物別れに終わってしまいました。トランプ大統領は民主党との合意に達しない場合は議会を通さず国家非常事態宣言で壁の建設費を捻出する可能性があると表明したそうです。

私はずっと日本で生活していますが、政府機関が閉鎖されたことがないのでどんな状況になるのか想像できません。
今日は、どんなところが閉鎖されているのか調べてみたいと思います。

BBCニュースによると予算が失効しているのは国土安全保障省、運輸省、農務省、国務省、司法省などで、航空管制や入国審査、沿岸警備、司法捜査など連邦職員数十万人が一時無給で勤務を続けているようです。

米政府、一部閉鎖 国境の壁めぐり議会対立続く

https://www.bbc.com/japanese/46658213

政府機関が停止と公共サービスも停止してしまうので、アメリカの国立公園はゴミだらけになってしまいます。

政府閉鎖、アメリカの国立公園はゴミだらけに-Business Insider Japan
https://www.businessinsider.jp/post-182664

ワシントンDCのスミソニアン博物館や国立動物園、国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)、国立アメリカ歴史博物館(National Museum of American History)、国立自然史博物館(National Museum of Natural History)などの国立博物館が閉鎖してしまいました。

他にもいろいろと問題が生じています。こちらもBBCニュースからですが入国審査の職員は給料の支払いが遅れる見込みで、住宅都市開発省の職員の9割が休暇なため、住宅ローンの承認が遅れる可能性があり、食品医薬品局は通常の検査業務が停止するなどの問題が生じています。

米政府の一部閉鎖、年明けまで続く見込み 国境の壁めぐる議論終わらず-BBC
https://www.bbc.com/japanese/46698145

政府機関の閉鎖が長引くことは大きな経済損失に繋がります。過去2013年10月に起きた16日間の閉鎖では240億ドルの経済損失が出たそうです。今回の閉鎖は今日で19日目なので2013年の時よりも長期化しています。後々試算される経済損失がどの程度になるのか。

マーケットへの影響も気になりますね。

ちなみに政府機関の75%は9月まで予算が残っていますので、国防総省や退役軍人省、労働省、教育省はそれまで影響を受けることはありません。トランプ大統領と民主党が妥協点を見つけないと最悪の場合9月まで停止続けるなんとことも考えられます。
最悪のシナリオになった際の経済損失はどのくらいの金額になるのか。想像もできません。

なんだかすごい話です。今後も注視したいですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。



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