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金価格の変動要因と現状

2024年04月12日

過去最高値を更新する金(Gold)

「リスクオフ(リスク回避)」とは、金融用語でより安全な資産に資金が向かい易いマーケットの状況をいいます。
例えば、株式投資の資金を引き揚げて(株価が下落)、国債を買うような投資行動などが挙げられます。
リスクオフで買われやすい資産の1つに「金(Gold)」があります。ただ、新型コロナウィルスによる景気後退懸念によるリスクオフでは、一時全ての資産を現金化する動きがあったため、リスクオフで買われやすいとされる金でさえも下落する局面がありました。

金価格は、市場の需要と供給の影響を受けて変動し、時には歴史的な高値を記録することがあります。金の価格上昇は、様々な要因によって引き起こされる可能性がありますが、一般的には経済の不安定さやインフレーションの懸念、または政治的な不確実性などが影響しています。過去最高値を更新している金価格は、投資家や取引業者にとって注目の的となっています。

以下、現時点(2024年3月29日時点)の金価格に影響を与えている変動要因をお伝えします。

主要中央銀行の政策金利

世界的に流行した新型コロナウイルスによる経済活動の低迷から経済活動の急回復によって、2021年後半以降、供給網の混乱や人手不足から世界的に物価が上昇し始めました。更に、2022年2月にロシアのウクライナ侵攻よりエネルギー価格の上昇を招き、各国のインフレは急速に進みました。このインフレを抑制するために、米国をはじめとする主要中央銀行は利上げを開始しました。この主要中央銀行の利上げによって金利のつかない金にとってマイナス要因となりますが、その一方でインフレによる商品価値の上昇がフォローとなり、主要中央銀行が利上げを継続する中、金価格も上昇していきました。
しかし、現在は欧米のインフレ傾向の鈍化によって、主要中央銀行は利上げ政策から利下げ政策に方針転換が予想されています。今後は、主要中央銀行の利下げは、金の支援材料となりますが、インフレの鈍化による商品価値の低下は圧迫要因となります。

地政学的リスク

2022年2月にロシアがウクライナ侵攻を開始、2023年10月にイスラエルとパレスチナ自治区を実行支配するイスラム組織ハマスの軍事衝突が起きました。更に、その後もイスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの紛争、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による商船攻撃など、中東情勢の治安は悪化しています。この長期化しているウクライナ情勢や中東情勢の悪化による地政学的リスクは、安全資産の役割となる金が買われる動きとなっています。

中央銀行の買い付け

2022年から2023年の中央銀行による金の買い付けが2年連続で1000トン超えとなっています。中央銀行による金の買い付けによって外貨準備に占める金の比率を高めていることになります。これは、世界的な経済情勢や地政学的リスクを警戒した基軸通貨となるドル離れによるものとなっています。
ワールド・ゴールド・カウンシルによる統計データによると、2023年度で特に購買意欲が強かった国は中国(225トン)、ポーランド(130トン)、シンガポール(77トン)・リビア(30トン)となっています。

【金(標準)先物とNY金先物の推移】

現在、NYダウや日経平均株価は史上最高値を更新しています。2019年末を100とした指数化したグラフで金標準と主要金融指標を見比べます、NYダウや日経平均よりも上昇基調は強い状況となっています。これだけ、金標準が金融資産の中で資金が集まっている状況となっています。

出所:Bloombergのデータを元にフジトミ証券作成

【金(標準)先物と主要金融指標の推移】

現在、NYダウや日経平均株価は史上最高値を更新しています。2019年末を100とした指数化したグラフで金標準と主要金融指標を見比べます、NYダウや日経平均よりも上昇基調は強い状況となっています。これだけ、金標準が金融資産の中で資金が集まっている状況となっています。

出所:Bloombergのデータを元にフジトミ証券作成

コロナショック後の金価格は、他の金融指標に比べて堅調に推移しています。
上のグラフは、金(標準)先物と、日経225、NYダウ、独DAX®、英FTSE100の2020年年初来のチャートです。
主要国の株価指数も一部を除いては、世界的な金融緩和や新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いていることもあり、最高値を更新しています。
一方で、金価格は米利下げ観測や地政学リスクの継続などを背景に過去最高値を更新しています。

4月~5月の日本・米国・欧州の政策金利の発表予定(現地時間)

日本・・・4月26日
米国・・・5月01日
欧州・・・4月11日

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