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高寄り後は材料難で方向感に乏しい展開か?
- 2016/09/28
- アジアタイム
米国株式市場は上昇。S&P500種株価指数は0.6%上昇して2159.93で取引を終え、NYダウは133.47ドル(0.7%)高の18228.30ドルで終了した。注目された大統領選挙第一回テレビ討論会が終了しクリントン氏が優勢と伝わったことが好感された他、2日続落した後の買戻しが入った。懸念されているドイツ銀行に対して司法省が、銀行は当局の調査に協力的であれば減罰もあると述べたことから同行への懸念が緩和されたことも追い風となった。経済指標では9月サービス業PMI速報値が予想を小幅に上回った他、9月のカンファレンスボード消費者信頼感指数は市場予想を大きく上回り、2ヵ月連続で上昇となった。
NYMEXのWTI先物11月限は前日比1.26ドル(2.74%)安い1バレル=44.67ドルで取引を終了した。OPEC非公式会合での生産調整に向けた協議進展への期待が後退したことから反落。
前日のGLOBEXのCME225先物(円ベース)の清算値は前日比185円高の16465円。27日の大証終値(16540円)比85円安だった。出来高は51037枚。
本日は9月末配当落ち日となる。JPX電文の当日基準値を利用した落ち分は日経平均で120.53円(0.72%)。日本経済新聞社が算出する配当落ち分は114.65円。寄り付きは配当の再投資に伴う買いが入る可能性があるため、TOPIXは堅調に始まりそうだ。その後は、為替相場を睨みながらの展開か。
【買い材料】
・日銀のETF買入れによる需給下支え
・米国株式市場-3日ぶり反発 テクノロジーや消費関連が高い
・NYダウ上昇(18228.30、+133.47)
・ナスダック上昇(5305.71、+48.22)
・恐怖指数VIXは13.10、前日比低下
・中小型株に年初来高値更新相次ぐ
・7月米住宅価格指数、5.0%上昇
【売り材料】
・欧州株式市場-小幅続落、銀行株や石油株が売られる
・NY原油先物-反落、OPEC会合への期待感が後退(44.67、-1.26)
・NY為替-ドル円100円前半、下げ渋るも上値重い
・CME225先物は大阪取引所比で下落(16465、-75)
・銀行株下落、ドイツ銀など欧州不安根強い
・ヘッジファンド業界大打撃、手数料ゼロや閉鎖
【その他注目点】
・米債券市場-続伸、欧州債の上昇に連動
・欧州債-続伸、ドイツ銀行の経営不安で
・NY金先物-反落、トランプ不安後退で
・CRB指数-反落 小麦、アルミニウムが上昇 原油、暖房油が下落
・米大統領選挙第1回テレビ討論会の米国内の視聴者数は約8090万人で去最多-CNN
・クリントン氏が11月の米大統領選勝利するオッズが上昇-複数のオンライン賭けサイト
・米9月マークイット総合PMI 52.0(前回発表値 51.5)
・米9月マークイットサービス業PMI・速報値 51.9〔市場予想 51.1〕(前回発表値 51.0)
・米9月消費者信頼感指数 104.1 〔市場予想 99.0〕(前回発表値 101.1)
追補 米8月消費者信頼感指数は101.1から101.8に修正
・米9月リッチモンド連銀製造業指数 -8(前回発表値 -11)
・米7月S&Pケースシラー住宅価格+5.02%〔市場予想 +5.10%〕(前回発表値+5.13%)
・ファリハ・サウジアラビア・エネルギー産業鉱物資源相
「(今週の産油国会合、各国の)意見を求める意図での会合」
《スケジュール》
15:00 工作機械受注確報(7月)
16:00 アルミ出荷統計(8月)
20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)
21:30 米・耐久財受注(8月)
22:30 ブ・個人ローン・デフォルト率(8月)
22:30 ブ・融資残高(8月)
イエレンFRB議長が米下院金融サービス委員会で証言
米セントルイス連銀総裁が講演
米シカゴ連銀総裁が講演
米クリーブランド連銀総裁が講演
米カンザスシティー連銀総裁が講演
OPEC非公式会合開催予定
米7年国債入札
《決算発表》
ヒマラヤ、西松屋チェーン、ハイデイ日高、NaITOなど
《米決算発表》
ナイキ、ペイチェックスなど
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740