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米大統領選候補者のTV討論 どう為替相場に影響するか注目

  • 2016/09/27
  • フジトミ証券
  • アジアタイム

 米国株式市場は下落。S&P500種株価指数は前営業日比0.9%安の2146.10で取引を終了し、NYダウは166.62 ドル(0.9%)下げて18094.83ドルで終えた。ナスダック指数は0.91%安となった。ドイツ銀行株の下落が米金融株の上値を圧迫した。ドイツ銀は米国での取引で7.1%の大幅下落。同行は住宅ローン担保証券(RMBS)をめぐる米司法省の調査を決着させるため140億ドルの支払いを迫られ、増資が必要になるとの懸念が市場では浮上している。フォーカス誌がドイツ政府は支援の可能性を否定したと報じたことも、不安を高めた模様だ。個別の下落率トップはゴールドマン・サックスの2.21%安。JPモルガン・チェースも2.19%安となり、欧州金融株の余波を直撃する格好となった。Kbw銀行株指数は2.12%安で取引を終えた。
 NYMEXのWTI先物11月限は前営業日比1.45ドル(3.26%)高い1バレル=45.93ドルで終了した。
 NY外国為替市場では円が主要通貨の全てに対して上昇した。ドイツ銀行の影響で欧州の銀行業界に対する懸念台頭したことや米大統領候補の討論会を控えていることも円買いを誘発させた。また、黒田日銀総裁が2%の物価目標達成に向けて利用可能なあらゆる手段を行使する姿勢を示すしたものの、当面は国債買い入れ規模が大幅に増減することはないと述べたことで、日銀の緩和政策が維持されると市場では解釈した模様だ。
 前日のOSE225先物ナイトセッションは、OSE比100円安の16300円で終え、売買高は1万2427枚だった。CME225先物(円建て)の清算値はOSE比120円安の16280円だった。この日の安値は16245円。売買高は4万枚台となった。
 本日の日経平均は、前日の欧米株がドイツ銀行の急落を受けて大幅下落したことやドル円が円高基調となっていることなどから、9月安値(16220円)を意識する展開となりそうだ。本日は9月末の権利付き売買最終日だが、配当・優待クロスが振られる程度で積極的な押し目買いは期待しづらい状況か?米大統領選挙の初のテレビ討論会が行われ、為替動向には注意が必用となりそうだ。

【買い材料】

・日銀のETF買入れによる需給下支え
・NY原油先物-反発、OPEC会合控え神経質な動き(45.93、+1.45)
・ウォルト・ディズニーとマイクロソフトが、ツイッターの買い手候補に浮上
・バイオ関連上昇、個人の物色意欲旺盛

【売り材料】

・米国株式市場-大幅続落 金融株が下げを主導
・NYダウ下落(18094.83、-166.62)
・ナスダック下落(5257.49、-48.26)
・欧州株式市場-続落、独DAXは2%超の下げ
・NY為替-ドル重いも、米大統領候補討論会控え様子見
・恐怖指数VIXは14.50、前日比上昇
・CME225先物は大阪取引所比で下落(16280、-120)
・ドイツ銀に対する支援の可能性を、独メルケル首相が否定
・3週連続で海外勢売り越し

【その他注目点】

・9月末権利付き最終日
・40年国債入札
・米債券市場-上昇、米大統領候補の討論会を控え
・欧州債-反発、株安などでリスク回避の動き
・NY金先物-小反発、リスク回避やドル安で
・CRB指数-反発 原油、暖房油が上昇 トウモロコシ、小麦が下落

・イタリア政府 憲法改正の是非を問う国民投票を12月4日に実施 
・政府、外国人労働者の受け入れ検討
・日米独、IoT規格を標準化へ
・自民党の資源エネルギー戦略調査会資源戦略委員会

・チェンジが東証マザーズに新規上場
・シルバーエッグ・テクノロジーが東証マザーズに新規上場

・ドラギECB総裁
「長期の低金利は副作用も」
「ECB、BOEの措置が英国民投票後の市場安定を支援」
「政府による成長促進策が必要」
「マイナス金利はECBの一つの手段に手段に過ぎず」
「緩やかな水準でのマイナス金利は非常に効果がある」
・エフェラールトIMF(国際通貨基金)アジア太平洋局アシスタントディレクター
「日銀の新たな枠組みを歓迎」
「日銀は金融政策のガイダンスの明確化や市場との対話を強化する必要がある」
「日銀は物価目標の達成期限にこだわる必要なし」
「目標達成まで緩和続ける姿勢が重要」

《スケジュール》

08:00  自民党の資源・エネルギー戦略調査会資源戦略委員会    
08:50  日銀政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(7月28、29日分)  
08:50  企業向けサービス価格指数(8月、日本銀行)  
13:30  中曽日銀副総裁が同フォーラム分科会に出席    

10:30  中・工業利益(8月)    
17:00  欧・ユーロ圏マネーサプライ(8月)  
20:00  ブ・FGV消費者信頼感(9月)    
21:00  ブ・PPI製造業(8月)   
22:00  米・S&P/コアロジックCS20都市住宅価格指数(7月)  
22:30  ブ・経常収支(8月)   
22:30  ブ・海外直接投資(8月)    
23:00  米・消費者信頼感指数(9月) 
  

《決算発表》

ハニーズ、DCMホールディングス、ライトオン、スギホールディングス、平和堂、アークランドサカモト、ニトリホールディングスなど

場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740

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