★欧州市場序盤では、欧州株が堅調に取引され、時間外の米長期金利も上昇幅を広げるなか、ドル/円は前日高値を上抜けした。欧州中盤の取引では、ドル全面高から円全面安に移行するなか、クロス円の上昇に支えられて、ドル/円はじり高傾向を続け、ドルは103.70円前後に続伸した。前週分の米新規失業保険申請件数が26万3000件となり、市場予想の26万5000件より強い結果となったことも相場の支援材料となった。米経済指標で、4-6月期単位労働コスト改定値が大幅に上方修正されたことで、FRBの年内利上げ観測が強まりドル買いを支えた。米8月ISM製造業景気指数が49.4と好況・不況の分かれ目とされる50を下回り、市場よす尾の52.0を下回ったことで、円買い・ドル売りで反応した。米長期金利が一転低下し、NYダウが100ドル超下落したこともドル売りを加速させた。ただ、アジア時間につけた安値103.06円がサポートとして意識されると徐々に紫檀を切り上げた。一時100ドル超下落したNYダウが持ち直したことも相場の支えとなった。一時103.40円台まで戻したものの、買い戻しも長続きせず戻りが鈍い展開となった。