★欧州市場序盤では、米利上げ観測に支えられて、ドルは主要通貨に対して堅調地合いを維持した。また、株高・原油高を受け、クロス円が持ち直したことにより、ドル/円でもドルが再上昇した。欧州勢参入後、全般的にドル買いが優勢となるなか、102円台半ばに上値抵抗されると、米長期金利の上昇が一服となるにつれ102.35円前後で小幅な値動きとなった。フィッシャー米FRB副議長のインタビューが予定されているなか、利益確定売りに押され伸び悩んだ。NY時間に入ると、株高を手掛かりに円売りが再開した。また、フィッシャー米FRB副議長は『利上げに関しては1度だけとは言えない』『雇用は完全雇用に極めて近い』なとど述べたこともドルの下支えとなった。日経先物の上昇が相場を支えたほか、米8月消費者信頼感指数が予想を上回ったことも買いを誘った。NYダウが下落し、米長期金利が上昇幅を縮めたため一巡後は102.60円台まで売られたが下値は限られた。米FRBの年内利上げ観測と日銀への追加緩和期待からドル買い・円売りが継続した。ただ、103円台では戻る売りも多く上値が重くなった。