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買い先行後、為替動向を見極めながらの展開か!?
- 2016/08/29
- アジアタイム
米国株式市場はマチマチで取引を終了。S&P500種株価指数は0.2%下落して2169.04で取引を終了。NYダウは53.01ドル安の18395.40ドルで終え、ナスダック総合指数は0.1%上昇した。注目されていたイエレンFRB議長の講演前後に上下した後、一旦は上昇基調となったが、フィッシャー副議長が9月の利上げと年内2回の可能性についてどちらも肯定したことなどが嫌気され、NYダウとS&P500種指数は小幅安となった。米第2四半期GDP改定値は速報値から小幅に下方修正されたが個人消費・設備投資は上方修正された。イエレンFRB議長は、ワイオミング州ジャクソンホールでの経済シンポジウムで講演し、追加利上げをすることに対する説得力は増したと述べた上で、利上げの時期は示さなかった。米経済は最大雇用と物価安定の二大目標達成に近づいているとの見方を示すにとどまった。
今朝の東京外為市場で円はドルに対し続落し、2週間ぶりの安値付近で推移。黒田日銀総裁は米ワイオミング州ジャクソンホールでのシンポジウムで、必要と判断した場合は躊躇なく追加緩和を講じていく姿勢をあらためて示したことも材料視されている。
26日のGLOBEX225先物9月限(円ベース)の清算値は前日比85円高の16590円。同日の大証終値(16400円)比190円高となった。出来高は61000枚。今日の日経平均はドル高(円高修正)の動きを好感して買い先行で始まりそうだ。指数的にはファミリーマート(8028)の下落の見込みと2月・8月決算企業の日経平均の落ち分として11.35円が上値圧迫要因と想定される。また、黒田日銀総裁のマイナス金利の深掘りに改めて前向き姿勢を示したことを、銀行株がどう反応するかに注目が集まる。
今週の主な経済指標は、31日に7月鉱工業生産、1日に4―6月期法人企業統計が発表される。1日には8月中国製造業PMIも発表され、好不況の目安となる50を下回ると中国経済への警戒感が再燃する可能性も否めない。
【買い材料】
・日銀のETF買入れによる需給押し上げ期待
・事業規模28兆円超の経済対策の効果
・イエレン議長、米経済への自信示す
・ナスダック上昇(5218.92、+6.71)
・欧州株式市場-上昇、イエレンFRB議長の発言を好感
・NY原油先物-続伸、OPEC会合への期待感で底堅い(47.64、+0.31)
・NY為替-ドル高・円安 年内の米利上げ再開を意識 101円90-102円00銭
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(16590、+190)
・内閣支持率62%に上昇
【売り材料】
・米国株式市場-ダウとS&P500が3日続落 年内利上げ見通しが強まる
・NYダウ下落(18395.40、-53.01)
・恐怖指数VIXは13.65、前日比上昇
・REIT、「解散価値割れ」の銘柄増加
【その他注目点】
・休場:フィリピン、英など
・インドネシア新車販売、4カ月連続増
・半導体製造装置の受注回復
・米債券市場-大幅続落、年内の米利上げ見通し高まる
・欧州債-小幅反発、米利上げ観測で振幅
・NY金先物-反発 FRB議長の発言を受けて振幅
・CRB指数-小幅反落 豚肉、天然ガスが上昇 小麦、トウモロコシが下落
・イエレンFRB議長
「ここ数カ月で利上げの根拠は高まった」
「雇用は物価は我々の目標とする水準に近づいている」
「依然として緩やかな利上げが適切」
「見通しは不透明で利上げに決められたコースはない」
「今後数年でインフレは2%に上昇する見通し」
・フィッシャーFRB副議長
「次回の雇用統計がFOMCの行動に影響及ぼす」
「議長の発言は9月利上げの可能性と整合的」
20:25 ブ・週次景気動向調査
21:30 米・個人所得(7月) 0.4% 0.2%
21:30 米・個人消費支出(7月) 0.3% 0.4%
21:30 米・個人消費支出(PCE)価格コア指数(7月)
23:30 米・8月ダラス連銀製造業活動
《決算発表》
ダイドードリンコ、東和フードサービスなど
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