★欧州市場序盤では、株式同様、市場参加者が少なく、静かな相場展開になった。足元は100円台前半が定位置として認識された。欧州株が下げ渋り、時間外の米長期金利の低下も一服となるにつれ、ドル/円は100.40円前後付近で推移。ただ、イエレン米FRB議長の講演を控え、ドルの値幅は限定的となった。ジョージ米カンザスシティー連銀総裁が『過度の辛抱強さは正当化されない』『短期的な利上げによって良い頃合いだ』などと発言したことを支えに底堅い動きになった。米7月耐久財受注額は前月比4.4％増となり、市場予想の前月比3.4％増を上回ったほか、変動の大きい油症関連を除いた受注額も前月比1.5％増となり、市場予想の前月比0.4％増を上回った。さらに、前週分の新規失業保険申請件数も26万1000件となり、市場予想の26万5000件より強かったことでドル買いで反応した。強い米経済指標を受けて100.60円まで上げたが、上値重く、その後は100.50円前後で値動きが細った。NY時間午後に入り100.55円前後で方向感を欠いた。イエレン米FRB議長講演を控えて様子見ムードが広がった。