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日銀、金融政策の軌道修正に踏み切る?
- 2016/08/22
- アジアタイム
19日の米国株式市場は3日ぶりの下落。S&P500種株価指数は前日比0.1%安の2183.87で取引を終了し、NYダウは45.13ドル(0.2%)下落の18552.57ドルで終えた。今週金曜日のジャクソンホールでのイエレンFRB議長の講演を前に、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が9月の利上げを支持すると思われるコメントを表明したことが株価の上値を圧迫した。NYMEXのWTI先物9月限は前日比30セント(0.6%)高い1バレル=48.52ドルで取引を終了。OPECの来月の会合が増産凍結につながるとの見方が台頭したことや米国の在庫減少を好感。19日のNY外国為替市場はドルが反発となった。ウィリアムズ総裁が9月のFOMCについて、すべての会合と同様に金利引き上げを討議する可能性があると述べたことが材料視された。
19日のGLOBEX225先物9月限(円ベース)の清算値は前日比60円安の16475円。同日の大証終値(16520円)比45円安だった。出来高は32185枚。今週最大のイベントは26日にジャクソンホールで予定されているイエレン議長の講演である。それまでは市場に大きな影響を与えるような経済指標の発表は予定されていない。一方で、20日の産経新聞には「さらに引き下げ余地ある」との黒田総裁のインタビュー記事を掲載した。1週間前には金融庁は日銀のマイナス金利政策が、3メガ銀行グループの2017年3月期決算で少なくとも3000億円程度の減益要因になるとの調査結果」を出したことが報道された。仮にマイナスマイナス金利拡大とした場合、内需、ディフェンシブ売りに対して外需株買いの動向で上値トライのメガバンクなど金融株には再び大きく売りが傾けられる可能性が出てくる。明日、黒田日銀総裁が「第1回FinTechフォーラム」で挨拶予定で、様々な思惑を呼びそうだ。本日も、先週末の円安基調から再び円高基調となりつつある東京為替相場を睨みながらの展開か?
【買い材料】
・日銀、ETF買入れによる需給押し上げ期待
・事業規模28兆円超の経済対策の効果
・NY原油先物-利益確定売り散見も、7営業日続伸(48.52、+0.30)
・恐怖指数VIXは11.34、前日比低下
・人民元の19日の中間レートは1米ドル=6.6211元、前日比で0.094%元高
・香港住宅価格指標CCLが2週間ぶりに上昇、前週比1.62%高の133.41ポイント
【売り材料】
・米国株式市場-3日ぶり小幅反落 年内利上げの意識が重し
・NYダウ下落(18552.57、-45.13)
・ナスダック下落(5238.38、-1.77)
・欧州株式市場-小反落、週末で調整売りが優勢に
・NY為替-ドル安の調整も一巡、ドル円は100円前半 100円40-50銭
・CME225先物は大阪取引所比で下落、16475で引け
・売買代金低水準
・北朝鮮、地政学リスク
【その他注目点】
・三菱東京UFJ銀行と日立、仮想通貨で小切手決済
・経産省の長期地球温暖化対策の国内投資拡大タスクフォース会合
・米債券市場-反落、手がかりなく調整主導で
・欧州債-反落も、独10年債利回りのマイナス続く
・NY金先物-反落、ドル安の巻き戻しで
・CRB指数-小幅反落 オレンジジュース ニッケルが上昇 天然ガス、銀が下落
・英首相報道官
「EU離脱手続き、年末前に開始しない」
11:00 経産省の長期地球温暖化対策の国内投資拡大タスクフォース会合
14:00 全国スーパー売上高(7月)
16:00 コンビニエンスストア売上高(7月)
20:25 ブ・週次景気動向調査
21:30 米7月シカゴ連銀全米活動指数
《決算発表》
タカショーなど
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