★最近気になるのは、円高が進行しても政府要人から以前ほど円高けん制発言が出てこないことだ。参院選前であれば、出てきたであろう円高けん制発言も、参院選後はインパクトのある円高けん制発言が出てこない。また、ドル/円の上値がジリジリと重くなってきている。

英国のEU離脱決定以降の経済指標が出始める。この決定以降、英国の不動産関連は減速傾向にあることは確かではあるが、それに伴う経済全体の動きが鮮明になってくる。決定後急速にポンド安が進んだことで、輸入物価上昇からコストインフレが高まる一方、国内景気が減速するとスタグフレーションに陥る可能性がある。そうなると、景気減速で金融緩和をするとポンド安は止まらなくなりインフレ率は高まる。かといって何もしなければ景気減速が強まる。しばらくはポンド安が続く可能性があり、値頃感からの買いは注意が必要かもしれない。英国中銀の試練はこれから始まる。

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