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ドル/円は米経済指標受け急落!
- 2016/08/13
- NYタイム
★欧州市場序盤では、ドル/円は102.00円付近で小幅レンジ内のもみ合い商状となった。株価や原油相場がやや持ち直すなか、ドル/円が102.15前後に再上昇となったことに支えられてクロス円でも円売り地合いとなった。102.27円まで上昇したが、注目の米7月小売売上高の発表を控え、ドル買いも一巡した。米7月小売売上高と米7月卸売物価指数がいずれも予想より弱い内容となったことで、米長期金利の低下とともにドル売りが膨らんだ。
米商務省が発表した米7月小売売上高(季節調整済み)は前月比横ばいと予想の前月比0.4%増を下回ったほか、自動車を除いた数値は前月比0.3%減と予 想の前月比0.1%増に反して減少。また、米労働省が発表した米7月卸売物価指数(PPI、季節調整済み)は前月比0.4%低下と予想の前月比0.1%上 昇に反して低下し、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.3%低下と予想の0.2%上昇に反して低下した。
低調な米経済指標をきっかけに売りが強まり一時100.91円まで値を下げたものの、2日の安値100.67円がサポートとして意識され下値を切り上げた。その後、米8月消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が90.4となり、市場予想の91.5を下回ったことで再びドル売りが出た。ただ、米長期金利の低下が一服するとショートカバーの買い戻しが入り下げ止まった。米国株の下げ渋りや米長期金利の低下幅縮小に伴って円売り・ドル買いがじわりと強まった。