★欧州市場序盤では、ドルは主要通貨に対してアジア市場での下げ幅を縮小した後、ドル戻り売りに押されてもみ合い商状となった。欧州株がほぼ全面安のなか、ドル/円は押し目が観測され101.55円まで値を戻したが、その後は米原油安や米長期金利の一段の低下などが嫌気され押し下げられた。欧州市場中盤の取引では、NY勢参入を控え、ドル売りの勢いは一服となったが、ドルのの戻りは鈍く、前日発表された米第2・四半期非農業部門労働生産性の下振れをきっかけとしたドル全面安の流れが持続した。米長期金利が低下幅を拡大したことで円買い・ドル売りが先行した。日経先物が90円安くとなったことも相場の重しになった。売り一巡後は新規手掛かり材料難にもリスク回避の円買いが一服した。米労働省が発表した米6月雇用動態調査（JOLT)求人件数が562.4万件となり、市場予想の567.5万件を下回ったことでリスク回避の円買いが出た。100円台後半での下値の堅さが確認されたため円売り・ドル買いがジワリと強まった。米長期金利の低下や日経先物の下落が相場の重しとなり、ドル/円は戻りが鈍かった。