★欧州市場序盤では、米雇用統計発表を控え、ドルは小幅な値動きを継続も、全般的にドルの上値が重い展開となった。ドル/円は101.10円付近と前日比小幅ドル安水準でもみ合い。欧州株が伸び悩み、日経先物もマイナス圏に転じたことにつれ、101.00円台を割り込むと100.83円前後に下値を広げた。その後も、欧州株や時間外のNYダウが持ち直したが、ドルの戻りは依然弱く101.00円前後でもみ合い推移した。米7月雇用統計の大幅改善や、前月6月分の上方修正などにより、101.60円前後までドル高が加速した。一方で失業率や平均賃金の改善は限定的となっており、ドル戻り売りに押された。ただ、米長期金利は高止まりとなっていることで、ポジション調整や利益確定売りによるドル安も抑制された。強い米雇用統計を受けた買いの流れが継続し、一時102円台まで上昇するも、戻り売りなどが出たため滞空時間は短かった。新規材料のなか、NY時間午後に入り次第に値動きが細った。

◆米7月雇用統計結果

・7月非農業部門雇用者数：前月比+25.5万人（予想：+18.0万人、6月：+29.2万人←+28.7万人）
・7月失業率：4.9％（予想：4.8％、6月：4.9％）
・7月平均時給：前月比+0.3％（予想：+0.2％、6月：+0.1％）