★欧米市場序盤では、欧州株が続落となったことを受け、100円台後半にドルが再下落となったが、100円台半ばから後半での下年抵抗根強く、101.00円を挟んだもみ合い商状が継続した。欧州株が下げ渋り、日経先物も下げ幅を縮小するにつれ、小動きながらも101円台前半で底堅く推移した。日本の長期金利が低下したことを受けて、円の売り戻しが優勢になった。また、安倍首相が『政府日銀が一体となてあらゆる政策を総動員する』との発言も好感された。その後は、米長期金利の低下や日経先物の下落を手掛かりにじわりと円買いが強まった。なお、7月ADP全米雇用報告で、政府部門を除く非農業部門雇用者数は前月比17万9000人増と予想の17万人を上回ったものの、反応は一時的だった。米長期金利が上昇に転じたほか、NYダウや日経先物が買い戻されたことを支えに買い戻しが進行した。ただ、市場では『ロンドン16時（日本時間24時）のフィキシングに絡んだ売りが観測された』との指摘があり、101.20円台まで失速した。ユーロ/円中心にクロス円が下落した影響を受けたほか、米長期金利が相場の重しとなった。NYダウや日経先物が引けにかけて強含んだため下値も堅かった。