日経平均株価は大幅続落し、前日比290円34銭（1.85％）安の１万5378円99銭で取引を終了した。前日の欧米株式市場で金融株を中心に下落したことで、東京株式市場でも銀行株を中心に売りが先行し、日経平均は501円安の１万5167円まで下げ幅を広げた。欧州の金融株安は英国、ｲﾀﾘｱと広がったが、市場の一部ではIMFが先月30日に金融ｼｽﾃﾑへの潜在的なﾘｽｸが大きいのはﾄﾞｲﾂ銀行と指摘したことを蒸し返す動きが広がった。英大手不動産ファンドの対顧客取引停止が相次ぎ、３本で合計約91億ポンド（約１兆2100億円）の資産が凍結されたことも前日に引き続き材料視された。東京為替市場で英ポンドが米ドルや円に対して下落し、結果、ドル円も大幅下落となり、輸出関連株にも大口売りがみられた。午後、レプブリカ紙（ＥＵが市場の投機を制限する取り決めを検討）の報道があったことでドル円が下げ渋りをみせ、株式市場は取引終了にかけては下げ幅を縮小した。ＪＰＸ日経インデックス400も続落し、前日比213.41ポイント（1.88％）安の１万1129.04で取引を終了した。ＴＯＰＩＸも続落し、東証１部の売買代金は２兆2304億円と、４営業日ぶりに２兆円を上回った。売買高は22億1678万株、値下がり銘柄は1588、値上がりは310、変わらずは69だった。

場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740