★欧州市場序盤では、株価の下落を受け、リスク回避が一段と強まるなか、ポンド/円の下落に先導されて円は全面高ので取引された。市場では、英中銀金融安定報告書及び英中銀総裁会見が注視された。欧州株が下げ幅を拡大するなか、リスク回避による円買いが進展し、101.60円台まで下落した。英中銀は、金融機関の自己資本積み増しに関する規制を先送りすることを決めた。英中銀による銀行の融資余力を残す対応を受け、ポンド売りが一服したことで円買いも鈍化した。その後、ポンド売りが再開されたことで、円も再び買われる展開になった。米国の発表された5月耐久財受注（確報）が前月比▲2.3％と事前予想の前月比▲2.2％比下振れ、5月製造業受注指数が前月比▲1.0％と事前予想の前月比▲0.8％比下振れたことで、円買いが活発化した。NYダウが120ドル超下落したほか、日経先物が210円下げたことを嫌気して一時101.50円割れまで押した。その後はもみ合い相場となったが、6月27日安値101.39円が目先サポートとして意識されると徐々に下値を切り上げた。全般ドル買い圧力が高まった影響を受けたほか、NYダウが下げ幅を縮小したことが支えとなった。