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【海外商品市況】週末のNY金・NY白金・WTI原油は続伸

  • 2024/04/27
  • 田澤

NY貴金属)
26日のNY金は、続伸。NY金の期近6月限は、前日比4.7ドル高の2347.2ドル。NY白金の期近7月限は、同1.6ドル高の922.1ドル。NY銀の期近5月限は、同10.1セント安の2725.2セント。
週末のNY金は、米国の長期金利の低下が支援材料となり一時2364ドル台まで続伸した。NY金の6月限は、序盤から米長期金利の低下によって買いが先行して2364.4ドルまで上昇した。しかし、その後は為替がドル高・ユーロ安方向に進むと、NY金は2340.2ドルまで上値水準を切り下げた。注目された3月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年比2.7%上昇と前月の2.5%上昇や市場予想の2.6%上昇より拡大した。コアPCE物価指数も、前年比2.8%上昇と市場予想の2.7%上昇を上回った。このインフレの根強さを示す内容となった米PCE物価指数の発表を受けて、米利下げ後退観測をきっかけに為替はドル高・ユーロ安方向に進んだ。ただ、NY金の下押しは一時的となり、引けにかけて為替がドル安・ユーロ高基調に戻ると2350ドル前後の水準まで買い直された。
NY白金も続伸。NY白金の7月限は、序盤にNY金の上昇と為替のドル安・ユーロ高基調によって934.2ドルまで続伸したが、高値をつけてからは為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって919ドル台まで反落した。しかし、その後は為替がドル安・ユーロ高基調に戻り、NY白金は引けにかけて924ドル台まで買い直された。

NY金6月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金7月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
26日のWTI原油は、小幅続伸。WTI原油の期近6月限は前日比0.28ドル高の83.85ドル、北海ブレント原油の期近6月限は同0.49ドル高の89.50ドル。RBOBガソリンの5月限は同0.64セント高の276.46セント、NYヒーティングオイルの期近5月限は同0.22セント安の254.82セント。
週末のWTI原油は、中東情勢の悪化懸念が引き続き支援材料となり小幅続伸した。WTI原油の6月限は、序盤に中東情勢の悪化懸念による供給混乱を警戒した動きから買いが先行すると84.46ドルまで続伸した。イスラエルは、イスラム組織ハマスのパレスチナ自治区ガザ各地で空爆を強化している。また、南部ラファへの地上侵攻の計画準備が最終段階に入ったと見られ、中東情勢の悪化が懸念された。しかし、高値をつけてからは、米国の利下げ後退観測をきっかけに為替がドル高方向に進むと、WTI原油は83.35ドルまで下落した。ただ、WTI原油の下振れは限定的となり、為替がドル安基調に戻るとWTI原油は再び84ドル台まで買い直された。その後は、売り買い交錯する動きとなり、引けにかけて83.60ドル前後まで上値水準を切り下げた。

WTI原油期近6月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
26日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの期近7月限は、前日比2.00セント安の450.00セント。
週末のシカゴコーンは、週末・月末要因による持ち高調整によって反落した。シカゴコーンの7月限は、米国のコーンベルトの作付け遅れ観測や輸出需要の拡大が引き続き支援材料となり454.00セントまで上昇した。しかし、その後は週末・月末要因による持ち高調整によって高値から崩れ449.25セントまで反落した。

シカゴコーン期近7月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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