（ＮＹ貴金属）
２４日のＮＹ金は、３営業日連続の下落。ＮＹ金の期近６月限は、前日比３．７ドル安の２３３８．４ドル。ＮＹ白金の期近７月限は、同７．０ドル安の９１５．８ドル。ＮＹ銀の期近５月限は、同１．６セント安の２７３４．６セント。
昨日のＮＹ金は、持ち高調整の動きによって続落した。ＮＹ金の６月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調や週末の米国の経済指標を控えた持ち高調整の動きによって２３２４．８ドルまで下落した。しかし、その後は中東情勢の悪化懸念が相場の下支えになると、ＮＹ金は反転して米国取引時間帯に２３５０．９ドルまで上昇した。ただ、ＮＹ金の上昇は一時的となり、引けにかけては米長期金利の上昇が圧迫要因となり２３２９ドル前後の水準まで売り直された。市場では、２５日の１～３月期の米国内総生産（ＧＤＰ）と２６日の３月の米個人消費支出（ＰＣＥ）物価指数の発表を注目している。特に米ＰＣＥ物価指数は、米ＦＲＢ（連邦準備制度理事会）がインフレ指標として重要視している指標となっていることから、今後の米ＦＲＢの金融政策の見通しを占う上でも注目されている。米ＧＤＰは日本時間２５日の２１時３０分、米ＰＣＥは同２６日２１時３０分に発表される。
ＮＹ白金も続落して、４営業日連続で下落。ＮＹ白金の７月限は、序盤に連日の下落に対す自律反発によって買いが先行すると９２９．６ドルまで上昇した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調によって下落基調に転換すると米国取引時間帯に９１１．０ドルまで直近の安値を更新した。下落局面では、ＮＹ金やＮＹパラジウムの軟調地合いも売り材料となっていた。

ＮＹ金６月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

ＮＹ白金７月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
２４日のＷＴＩ原油は、反落。ＷＴＩ原油の期近６月限は前日比０．５５ドル安の８２．８１ドル、北海ブレント原油の期近６月限は同０．４０ドル安の８８．０２ドル。ＲＢＯＢガソリンの５月限は同０．９０セント高の２７３．４３セント、ＮＹヒーティングオイルの期近５月限は同２．９３セント安の２５４．９９セント。
昨日のＷＴＩ原油は、中東情勢の悪化懸念の後退と米国の景気の先行き不安によって反落した。ＷＴＩ原油の６月限は、イスラエルとイランの対立の後退観測が引き続き売り材料となり、序盤から売りが先行すると８２．６０ドル台まで下落した。しかし、その後は米国の週間在庫統計で、原油在庫が大幅減少すると、ＷＴＩ原油は需給のひっ迫懸念で８３．５０ドル台まで反発した。この日発表されＥＡＩ（米エネルギー情報局）の週間在庫統計で、原油在庫が前週比６４０万バレル減となり、市場予想の８０万バレル増加に反して大幅な取り崩しとなった。ただ、ＷＴＩ原油の反発は一時的な動きとなり、中東情勢の悪化懸念の後退と米国の景気先行き不安が圧迫要因になるとＷＴＩ原油は８２．４４ドルまで下値水準を切り下げた。米国の利下げ先送り観測によって、しばらく高金利が続くことから景気の先行き不安が懸念されている。この景気先行き不安によってエネルギー需要の後退が連想されＷＴＩ原油の売り材料となっている。

ＷＴＩ原油期近６月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

（ＣＢＯＴコーン）
２４日のシカゴコーンは、４営業日ぶりに反落。シカゴコーンの期近７月限は、前日比４．００セント安の４４８．５０セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する中、反落した。シカゴコーンの７月限が、序盤に米国のコーンベルトの降雨予報による作付け遅れが懸念され４５４．２５セントまで上昇した。しかし、その後は原油価格の下落や連日の上昇に対する持ち高調整の売りによって下落基調になると４４８．００セントまで反落した。

シカゴコーン期近７月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

フジトミ証券の投資助言サービスでは、商品や株価指数、FXを中心に売買のフォローアップを行っています。
【投資助言サービスについて】https://www.fujitomi.co.jp/advice/
【ツイッター】https://twitter.com/@tazawa_fujitomi