（ＮＹ貴金属）
１７日のＮＹ金は、急反落。ＮＹ金の期近６月限は、前日比１９．４ドル安の２３８８．４ドル。ＮＹ白金の期近７月限は、同２１．０ドル安の９５４．２ドル。ＮＹ銀の期近５月限は、同２．４セント安の２８４０．０セント。
昨日のＮＹ金は、利益確定の売りによって急反落した。ＮＹ金の６月限は、序盤に中東情勢の悪化を警戒した安全資産の買いによって２４１２．０ドルまで上昇した。しかし、その後は利益確定の売りが台頭して２３７０．７ドルまで急反落した。パウエル米ＦＲＢ（連邦準備制度理事会）は１６日に開催されたパネルデスカッションで、最近の根強いインフレに対し「物価の上昇圧力が続く限り、金利を据え置くことが可能だ」と発言した。この１６日のパウエル米ＦＲＢ議長の発言がきっかけとなり、市場では米国の利下げ時期が２０２４年の後半にずれ込むとの観測が広がると、ＮＹ金は利益確定の売りによって急反落した。
ＮＹ白金は、３営業日連続で下落。ＮＹ白金の７月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調によって９５８ドル台まで下落した。しかし、その後は為替がドル安・ユーロ高方向の動きに転換すると、ＮＹ白金は９７４ドル台まで戻りを見せた。ただ、ＮＹ白金の戻りは一時的な動きとなり、ＮＹ金の急反落をきっかけにＮＹ白金は再び軟調地合いになると９５２．０ドルまで続落した。

ＮＹ金６月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

ＮＹ白金７月限日足

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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
１７日のＷＴＩ原油は、大幅続落。ＷＴＩ原油の期近５月限は前日比２．６７ドル安の８２．６９ドル、北海ブレント原油の期近６月限は同２．７３ドル安の８７．２９ドル。ＲＢＯＢガソリンの５月限は同９．３６セント安の２７２．８７セント、ＮＹヒーティングオイルの期近５月限は同７．６６セント安の２５７．４７セント。
昨日のＷＴＩ原油は、米国の需給の緩みが圧迫要因となり大幅続落した。ＷＴＩ原油の５月限は、米国の景気先行き不安によるエネルギー需要の鈍化観測が台頭して序盤から売りが先行した。１６日のパウエル米ＦＲＢ議長のパネルデスカッションでの発言をきっかけに、米国の高金利が続くことによる経済成長の抑制が懸念され、景気先行き不安がＷＴＩ原油の圧迫要因となった。その後、米週間在庫統計で原油在庫の積み増しが確認されると、ＷＴＩ原油は下げ幅を拡大して８２．５５ドルまで崩れた。この日発表されたＥＩＡ（米エネルギー情報局）の週間在庫統計は、原油在庫が前週比２７０万バレル増となり市場予想の１４０万バレル増を上回る積み増しとなった。このＥＩＡ週間在庫統計の発表によって、米国の需給の緩みが一段の下振れ要因となった。

ＷＴＩ原油期近５月限日足

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（ＣＢＯＴコーン）
１７日のシカゴコーンは、小幅続落。シカゴコーンの期近５月限は、前日比０．７５セント安の４３０．２５セント。
昨日のシカゴコーンは、前日と同様に売り買いが交錯する中、小幅続落した。シカゴコーンの５月限は、アルゼンチンの収穫見通しの下方修正と為替のドル安方向の動きによる割安感から４３３．００セントまで上昇した。しかし、その後は米コーンベルトの順調な作付け進捗による作付け面積の拡大観測が、圧迫要因になると４２９．５０セントまで下落した。ただ、引けにかけては４３０セントを中心とした揉み合いの展開となり売り買いが交錯する展開が続いた。

シカゴコーン期近５月限日足

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