（ＮＹ貴金属）
１６日のＮＹ金は、４営業日連続で上昇。ＮＹ金の期近６月限は、前日比２４．８ドル高の２４０７．８ドル。ＮＹ白金の期近７月限は、同５．８ドル安の９７５．２ドル。ＮＹ銀の期近５月限は、同３４．１セント安の２８３７．６セント。
昨日のＮＹ金は、中東の地政学的リスクの高まりによる安全資産としての買いによって続伸した。ＮＹ金の６月限は序盤に米国の長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり２３７９．２ドルまで下落した。しかし、その後は中東情勢の悪化による地政学的リスクを警戒した動きによって、ＮＹ金は２４１４．８ドルまで急伸した。イスラエルの戦時内閣は、イランに対する対抗措置を１５日から議論している。同盟国の米国が自粛を求めているものの、イスラエルが対抗措置によって、イランとの応酬の激化が懸念されている。ただ、引けにかけては、上げ一服の展開からＮＹ金は２４００ドル前後まで上値水準を切り下げた。
一方、ＮＹ白金は為替のドル高基調が圧迫要因となり続落した。ＮＹ白金の７月限は、序盤から為替のドル高・ユーロ安基調を背景に売りが先行して、引け間際に９６８．９ドルまで下値水準を切り下げた。この日、米ＦＲＢ（連邦準備制度理事会）のジェファーソン副議長が講演で、根強いインフレと堅調な雇用状況を背景に「政策金利は現行水準で据え置く」と述べた。引き続き、米国の利下げ後退観測が為替のドル高・ユーロ安基調の要因となっている。

ＮＹ金６月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

ＮＹ白金７月限日足

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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
１６日のＷＴＩ原油は、小幅続落。ＷＴＩ原油の期近５月限は前日比０．０５ドル安の８５．３６ドル、北海ブレント原油の期近６月限は同０．０８ドル安の９０．０２ドル。ＲＢＯＢガソリンの５月限は同３．８４セント高の２８２．２３セント、ＮＹヒーティングオイルの期近５月限は同０．２９セント安の２６５．１３セント。
昨日のＷＴＩ原油は、中東情勢の悪化による供給混乱と米国の需要鈍化懸念によって売り買いが交錯する中、小幅続落した。ＷＴＩ原油の５月限は、序盤に中東情勢の悪化懸念による供給混乱を警戒した動きから８６．１８ドルまで上昇した。イスラエルの戦時内閣は、イランに対する対抗措置を１５日から議論している。イスラエルの出方次第では、イランとの応酬の激化が懸念されている。しかし、高値をつけてからは、為替のドル高基調を背景に軟調地合いとなった。その後、米国の景気先行き不安による原油需要の鈍化懸念から、ＷＴＩ原油は８４．７５ドルまで下落した。この日、米ＦＲＢ（連邦準備制度理事会）のジェファーソン副議長が講演で、根強いインフレと堅調な雇用状況を背景に「政策金利は現行水準で据え置く」と述べた。この発言によって、米国の高金利が続くことによる経済成長の抑制が懸念され、景気先行き不安の台頭がＷＴＩ原油の圧迫要因となった。ただ、ＷＴＩ原油の８４ドル台の動きは一時的となり、引き続き中東情勢の悪化懸念が相場の下支えになると、８５．７０ドル台まで買い直される動きも見せた。

ＷＴＩ原油期近５月限日足

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（ＣＢＯＴコーン）
１６日のシカゴコーンは小幅続落。シカゴコーンの期近５月限は、前日比０．５０セント安の４３１．００セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する中、小幅続落した。シカゴコーンの５月限は、米コーンベルトの作付け進捗率の上昇が圧迫要因となり序盤から売りが先行して４２８．５０セントまで続落した。この日発表された米コーンベルトの作付け進捗率は、６％と５年平均５％を上回った。この作付け進捗率の上昇によって作付け面積の拡大観測が圧迫要因となった。しかし、安値をつけてからは、南米の天候リスクによるトウモロコシの供給不安が支援材料となり、シカゴコーンは４３２．２５セントまで上昇した。アルゼンチンでは、トウモロコシの病害が拡大して、収穫高見通しを５０００万トンと前回までの５３００万トンから３００万トンの下方修正となっている。また、ブラジルの第２位の生産地帯パラナ州では、乾燥した天候と熱波による収穫見通しの下方修正が予想されている。ただ、高値をつけてからは、上げ一服の展開から４３１セントを中心とした揉み合いの展開となった。

シカゴコーン期近５月限日足

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