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【海外商品市況】NY金とNY白金は反落。一方、WTI原油は反発

  • 2024/04/11
  • 田澤

(NY貴金属)
10日のNY金は、4営業日ぶりに反落。NY金の期近6月限は前日比14.0ドル安の2348.4ドル、NY白金の期近7月限は同7.7ドル安の976.4ドル、NY銀の期近5月限は同6.8セント高の2805.2セント。
昨日のNY金は、米長期金利の上昇と為替のドル高基調を背景に反落した。NY金の6月限は、序盤に中東情勢の悪化懸念による安全資産としての買いによって2378.1ドルまで上昇した。しかし、その後は米国の消費者物価指数(CPI)の発表後に、NY金は2337.1ドルまで崩れた。この日発表された3月の米CPIは前年比3.5%上昇と前回の3.2%上昇や市場予想の3.4%上昇より伸び率は拡大した。コアCPIは、同3.8%上昇と市場予想の3.7%上昇を上回った。この根強いインフレを示す結果となった米CPIの発表を受けて、米国の早期利下げ観測が後退すると、米長期金利が上昇して為替がドル高・ユーロ安基調に進みNY金は売られた。安値をつけてからは、地政学的リスクを警戒した動きと中央銀行の買いが下支えとなり、NY金は2369ドルまで買われる動きを見せたが、引けにかけては2350ドル前後の水準まで売り直された。
NY白金も3営業日ぶりに反落。NY白金の7月限は、米CPIの発表前に997.4ドルまで上昇した。しかし、米CPIの発表後に為替がドル高・ユーロ安基調に進むと、NY白金は割高感によって971.3ドルまで崩れた。だた、安値をつけてからは為替のドル高・ユーロ安基調が一服すると、NY白金は下げ止まりの動きから981ドル台まで戻りを見せた。その後は、NY白金の戻り基調が一巡して、引けにかけては976ドル前後の水準まで売り直された。

NY金6月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金7月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
10日のWTI原油は、3営業日ぶりに反発。WTI原油の期近5月限は前日比0.98ドル高の86.21ドル、北海ブレント原油の期近6月限は同1.06ドル高の90.48ドル。RBOBガソリンの5月限は同2.60セント高の278.16セント、NYヒーティングオイルの期近5月限は同3.06セント高の270.76セント。
昨日のWTI原油は波乱の展開の中、反発した。WTI原油の5月限は、米国取引時間帯に為替のドル高基調と米原油在庫の急増によって84.55ドルまで下値水準を切り下げた。米CPIの発表後に為替はドル高・ユーロ安基調に進んだ。また、この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)による週間在庫統計で、原油在庫が前週比580万バレル増と市場予想の240万バレルより急増した。しかし、安値をつけてからは、中東情勢の悪化による供給不安が下支えになると、WTI原油は86.38ドルまで反発した。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止と人質解放の進展が期待されている中、イスラエルがハマス指令官の息子3人を空爆で殺害したとの報道によって、協議は再び難航するとの懸念が拡大した。更に、イランがイスラエルに対する報復措置として、ホルムズ海峡の封鎖を警告している。ホルムズ海峡は、原油輸送の要衝となっていることから、封鎖による供給混乱が警戒された。

WTI原油期近5月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
10日のシカゴコーンは、反発。シカゴコーンの期近5月限は前日比3.00セント高の434.25セント。
昨日のシカゴコーンは、持ち高調整の動きによって反発した。シカゴコーンの5月限は、11日に発表される米農務省の需給報告を控えた持ち高調整の動きによって、序盤から買いが先行すると435.75セントまで反発した。しかし、高値をつけてからは433セントを中心とした売り買いが交錯する動きとなった。今回の米需給報告では米国産トウモロコシの期末在庫は下方修正されると見られている。ロイター通信による事前予想では、2023~2024年の米国産トウモロコシの期末在庫が前月の21億7200万ブッシェルから21億0200万ブッシェルに減少予想となっている。

シカゴコーン期近5月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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