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【海外商品市況】NY金は3日連続の最高更新。一方、WTI原油は続落

  • 2024/04/10
  • 田澤

(NY貴金属)
9日のNY金は、3日連続の高値更新。NY金の期近6月限は前日比11.4ドル高の2362.4ドル、NY白金の期近7月限は同9.6ドル高の984.1ドル、NY銀の期近5月限は同17.7セント高の2798.4セント。
昨日のNY金は、地政学的リスクの高まりと中央銀行の買いによって2384.5ドルまで最高値を更新した。NY金の6月限は、序盤に地政学的リスクを警戒した動きと為替のドル安・ユーロ高基調によって2384.5ドルまで買い進まれ最高値を更新した。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止と人質解放の進展が期待される中、イスラエルのネタニヤフ首相はガザ南部ラファへの地上侵攻を遂行すると宣言しており、休戦の実現は不透明となっている。また、イスラエルとイランの対立も警戒されていることから、中東情勢の悪化による安全資産として金に買いが入った。しかし、高値をつけてからは、10日に発表される3月の米消費者物価指数(CPI)を控えた持ち高調整や為替のドル高・ユーロ安方向の戻りによって、NY金は2357ドル台まで上げ幅を縮小した。ただ、NY金の下振れは限定的となり、引き続き中東情勢の悪化を警戒した動きや中央銀行の買いが下支えとなり、2370ドル台まで買い直された。今晩は、3月の米CPIの発表が予定されている。インフレ指標として米FRB(連邦準備制度理事会)が注視している経済指標となっていることか、発表までは様子見の展開が想定される。発表は日本時間21時30分となっている。
NY白金も連日の高値更新。NY白金の7月限は、NY金の上昇と為替のドル安・ユーロ高基調によって序盤から買いが先行すると、米国取引時間帯に1001.2ドルまで直近の高値を更新した。NY白金の1000ドル台の動きは、2024年1月3日以来となった。しかし、高値をつけてからは、NY金の上げ幅縮小と為替のドル高・ユーロ安方向の戻りによって、NY白金は979ドル台まで水準を切り下げた。ただ、NY白金の下振れは一時的となり、引けにかけて992ドル台まで買い直された。

NY金6月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金7月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
9日のWTI原油は、続落。WTI原油の期近5月限は前日比1.20ドル安の85.23ドル、北海ブレント原油の期近6月限は同0.96ドル安の89.42ドル。RBOBガソリンの5月限は同0.70セント高の275.56セント、NYヒーティングオイルの期近5月限は同5.17セント安の267.70セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する中、続落した。WTI原油の5月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調によって86.98ドルまで上昇した。しかし、その後は中東情勢の悪化による供給不安の後退や為替のドル高・ユーロ安方向の戻りによって、WTI原油は85.09ドルまで続落した。前日からイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止と人質解放の進展が期待されている。ハマスは、仲介役のエジプトとカタールから新たに提示された休戦案について精査する意向を表明したと報じられている。ただ、安値をつけてからは、下げ一服の展開から85.30ドル台まで下げ幅を縮小した。イスラエルのネタニヤフ首相は、ガザ南部ラファへの地上侵攻を遂行すると宣言しており、イスラエルとハマスの停戦に向けた協議に対する不透明な状況が続いている。

WTI原油期近5月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
9日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの期近5月限は前日比4.25セント安の431.25セント。
昨日のシカゴコーンは、順調な米国コーンの作付け進捗を背景に反落した。この日発表された米国産コーンの作付け進捗率が、3%と5年平均の2%を上回った。この順調な作付け進捗率によって、作付け面積の拡大観測がシカゴコーンの圧迫要因になり、5月限は序盤から売りが先行した。その後、為替のドル高基調と11日の需給報告を控えた持ち高調整によって、シカゴコーンは429.75セントまで下げ幅を拡大した。しかし、安値をつけてからは、下げ一服の展開から引けにかけて431セント台まで戻りを見せた。

シカゴコーン期近5月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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