（貴金属市場）
８日の金標準は、急騰。金標準の中心限月２月限は前週末比３０６円高の１万１３８５円。
週末の夜間立会の金標準２月限は、ＮＹ金の急伸によって１万１３５３円まで高値を更新した。ＮＹ金の６月限は、米国の３月の雇用統計の発表を控え持ち高調整の動きから２２８６．２ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからは中東情勢の悪化による地政学的リスクを警戒した動きや中央銀行の買いが支援材料となり２３５０．０ドルまで史上最高値を更新した。週明けの日中立会は、序盤にＮＹ金が２３２１ドル台まで下落して、金標準は１万１２３１円まで上げ幅を縮小した。しかし、ＮＹ金の下振れは一時的となり、その後２３７２．５ドルまで再び史上最高値を更新すると、金標準は１万１４７６円まで急騰した。ただ、高値をつけてからは、ＮＹ金が２３５１ドル前後まで上値水準を切り下げ、金標準は１万１３７７円まで上げ幅を縮小する動きも見せた。
週明けのＮＹ金は、引き続きイランとイスラエルの緊張の高まりによる地政学的リスクと中央銀行の買いが支援材料となって、史上最高値を更新している。連日の急伸による高値警戒感はあるものの、安全資産としての買いが相場の下支えとなっていることから、ＮＹ金の強調地合いは続くと見られ下押し局面では買い拾われる動きが想定される。金標準もＮＹ金と同様に強調地合いを継続していることから、上値水準の切り上げの動きが今後も予想される。

金標準の日足チャート

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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