（ＮＹ貴金属）
５日のＮＹ金は、急伸。ＮＹ金の期近６月限は前日比３６．９ドル高の２３４５．４ドル、ＮＹ白金の期近７月限は同１２．０ドル安の９４０．６ドル、ＮＹ銀の期近５月限は同２５．６セント高の２７５０．３セント。
週末のＮＹ金は、地政学的リスクを背景に急伸した。ＮＹ金の６月限は、米国の３月の雇用統計の発表を控え持ち高調整の動きから２２８６．２ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからは中東情勢の悪化による地政学的リスクを警戒した動きによって買い直されると２３５０．０ドルまで史上最高値を更新した。この日、イスラエルが発射したとみられるミサイルによって死亡したイランの精鋭組織「革命防衛隊」司令官らの葬儀が行われた。同防衛隊のサラミ司令官は「敵の行動には必ず対応する」とイスラエルへの報復を宣言した。先日のシリアにあるイラン大使館へのミサイル攻撃によって、イスラエルとイランの間に緊張感が高まっていることが、ＮＹ金の買い材料となった。一方、注目された３月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月比３０万３０００人増と市場予想の２０万人増を大きく上回った。失業率も３．８％と前回の３．９％から低下した。この強気な結果となった米雇用統計を受けて、米長期金利が上昇して為替がドル高・ユーロ安基調に進んだが、ＮＹ金の圧迫要因にならなかった。
一方、ＮＹ白金は為替のドル高基調を背景に急反落した。ＮＹ白金の７月限は、米雇用統計の発表を控えた持ち高調整の動きによって序盤から売りが先行した。その後、強気な結果となった米雇用統計の発表後に為替がドル高・ユーロ安基調に進むと、ＮＹ白金は割高感から９２６．９ドルまで急落した。しかし、安値をつけてからは、ＮＹ金の強調地合いに引っ張られ、ＮＹ白金は引けにかけては９４０ドル台まで下げ幅を縮小した。

ＮＹ金６月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

ＮＹ白金７月限日足

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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
５日のＷＴＩ原油は、６営業日連続の上昇。ＷＴＩ原油の期近５月限は前日比０．３２ドル高の８６．９１ドル、北海ブレント原油の期近６月限は同０．５２ドル高の９１．１７ドル。ＲＢＯＢガソリンの５月限は同０．５６セント安の２７８．８６セント、ＮＹヒーティングオイルの期近５月限は同３．１７セント高の２７７．３０セント。
週末のＷＴＩ原油は、地政学的リスクによって続伸して直近の高値を更新した。ＷＴＩ原油の５月限は、中東情勢の悪化を警戒した動きによって序盤から買いが先行して８７．６３ドルまで高値を更新した。しかし、その後は強気な米雇用統計の結果による為替のドル高基調を背景に、ＷＴＩ原油は引けにかけて８６．６０ドル台まで上げ幅を縮小した。

ＷＴＩ原油期近５月限日足

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（ＣＢＯＴコーン）
５日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの期近５月限は前日比１．００セント安の４３４．２５セント。
週末のシカゴコーンは、売り買い交錯する動きから反落した。シカゴコーンの５月限は、序盤に買いが先行して４３８．５０セントまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、生育に適した米コーンベルトの天候を背景に作付け進展観測が売り材料になると、シカゴコーンは４３２．２５セントまで反落した。下落局面では、為替のドル高基調も売り材料となった。

シカゴコーン期近５月限日足

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