（貴金属市場）
２９日の金標準は、続騰。金標準の中心限月２月限は前日比２７０円高の１万０９５９円。
夜間立会の金標準は、ＮＹ金の強調地合いによって１万０８８８円まで続騰した。ＮＹ金の６月限は、米国の長期金利の低下をきっかけに急伸して、清算値決定後に２２５４．８ドルまで史上最高値を更新した。日中立会は、ＮＹ金が祝日による完全休場となっている中、金標準は序盤に１万０７８９円まで上げ幅を縮小した。しかし、金標準の下振れは一時的となり、その後は上昇基調に戻ると１４時過ぎに１万０９７６円まで上場来最高値を更新した。
今晩はＮＹ金が休場の中、インフレ指標として米ＦＲＢ（連邦準備制度理事会）が注目する、米国の２月の個人消費支出（ＰＣＥ）物価指数の発表が予定されている。事前予想では、ＰＣＥ物価指数は前年比２．５％上昇と前回の２．４％を超えるとみられている。一方、コアＰＣＥ物価指数は同２．８％と前回から据え置きが予想されている。ＮＹ金がこのＰＣＥを織り込むのは休場明けとなる。金標準は、本日の夜間立会でこの米ＰＣＥ物価指数の結果を織り込むことから、相場が急変動に注意したい。インフレの鈍化を示す内容となれば、金標準は買われ易くなる。一方、インフレの根強い内容となった場合は、金標準の値崩れが警戒される。米ＰＣＥ物価指数の発表は、日本時間２１時３０分となっている。

金標準の日足チャート

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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