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【海外商品市況】NY金・NY白金は小幅続伸。一方、WTI原油は、反落

  • 2024/03/27
  • 田澤

(NY貴金属)
26日のNY金は、小幅続伸。NY金の期近4月限は前日比0.8ドル高の2177.2ドル、NY白金の期近4月限は同10.4ドル高の908.8ドル、NY銀の期近5月限は同26.8セント安の2462.3セント。
昨日のNY金は、為替のドル・ユーロ相場に翻弄されながら小幅続伸した。NY金の4月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調によって2168.3ドルまで下落した。しかし、欧州取引時間帯から為替がドル安・ユーロ高方向に進むと、NY金は3営業日ぶりに2200ドル台まで急伸して2200.6ドルまで上昇した。ただ、NY金の2200ドル台までの急伸は一時的な動きとなり、その後は為替が再びドル高・ユーロ安基調に戻ると、NY金は2172ドル台まで売り直された。引けにかけては、為替のドル高・ユーロ安基調が一服してNY金は2179ドル前後の水準まで戻した。2200ドル台からの下落局面では、週末に発表される2月の米個人消費支出(PCE)を控えた持ち高調整の動きも圧迫要因となった。米PCEは、米FRB(連邦準備制度理事会)がインフレ指標として重要視している経済指標の1つとなっている。
NY白金は清算値ベースで小幅続伸したが、その後は反落した。NY白金の4月限は、序盤に902.1ドルまで下落した後、為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって911.4ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、為替がドル高・ユーロ安基調に戻ると、NY白金は905ドル台まで売り直された。
※なお、本日からNY金の中心限月は6月限、NY白金の中心限月は7月限に変更。

NY金4月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金4月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
26日のWTI原油は、反落。WTI原油の期近5月限は前日比0.33ドル安の81.62ドル、北海ブレント原油の期近5月限は同0.50ドル安の86.25ドル。RBOBガソリンの4月限は同4.78セント安の270.06セント、NYヒーティングオイルの期近4月限は同5.68セント安の262.18セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する中、反落した。WTI原油の5月限は、序盤に前日と同様に需給の引き締まり観測によって82.36ドルまで上昇した。週末のウクライナ軍のドローン攻撃によって、ロシア国内の製油能力のうち14%が失われたとロイター通信が報じている。攻撃を受けたのは、ロシア南部サマラ州にあるロシア石油大手ロスネフチが操業するクイビシェフ製油所で、原油蒸留装置(CDU)2基のうちの一つの運転を停止したとされている。また、紅海周辺でイエメンの親イラン武装組織フーシ派は、船舶を標的に6回のミサイルとドローン攻撃を行ったと主張した。このロシアの供給不安や中東情勢の治安悪化によって、需給の引き締まりが高まった。しかし、高値をつけてからは、28日に発表される米国の週間在庫統計の発表を控えた持ち高調整や為替のドル高基調によって、WTI原油は売られる展開となり、引けにかけては81.29ドルまで反落した。

WTI原油期近5月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
26日のシカゴコーンは、3営業日連続の下落。シカゴコーンの期近5月限は前日比5.25セント安の432.50セント。
昨日のシカゴコーンは、持ち高調整やシカゴ大豆・小麦安の動きによって続落した。シカゴコーンの5月限は、28日に発表される米農務省の四半期在庫と作付け意向面積を控え、序盤から持ち高調整による売り買いが交錯する動きとなったが、米国取引時間帯に入り440.75セントまで上昇した。しかし、440セント台の上昇は一時期的となり、その後はシカゴ大豆や小麦の反落によって、シカゴコーンは432.00セントまで崩れた。シカゴ大豆は、持ち高調整の動きによって反落した。シカゴ小麦はロシアの供給拡大と為替のドル高基調が圧迫要因となって下落した。

シカゴコーン期近5月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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