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【海外商品市況】NY金は、史上最高値を更新した後、上げ幅縮小

  • 2024/03/22
  • 田澤

(NY貴金属)
21日のNY金は、大幅続伸。NY金の期近4月限は前日比23.7ドル高の2184.7ドル、NY白金の期近4月限は同13.6ドル高の913.0ドル、NY銀の期近5月限は同9.7セント安の2500.7セント。
昨日のNY金は、大幅続伸して史上最高値を更新したが、その後は上げ幅を縮小した。NY金の4月限は、前日の米国のFOMC(連邦公開市場委員会)の声明後からの上昇基調を継続すると2225.3ドルまで高値を更新した。しかし、高値を更新してからは上昇基調が一服すると次第に上値水準を切り下げる展開となった。その後、強気な米経済指標の発表をきっかけにNY金は2168.2ドルまで上げ幅を縮小した。この日発表された3月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値は、52.5と市場予想の51.7を上回った。また、2月の景気先行指数も0.1%と市場予想のマイナス0.2%から上昇した。これらの強気な結果となった米経済指標を背景に、米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安方向の動きがNY金の圧迫要因となった。ただ、NY金の2170ドル割れは一時的な動きとなり、引けにかけては2183ドル台まで買い直された。
NY白金も急反発した後に上げ幅を縮小した。NY白金の4月限は序盤に921ドル台まで急反発したが、その後欧州取引時間帯に908.6ドルまで上げ幅を縮小した。しかし、米国取引時間帯に入ると再び買われる展開になり922.3ドルまで上昇した。ただ、高値をつけてからは、強気な米経済指標を背景に為替がドル高・ユーロ安方向の動きになると、NY白金は910ドル台まで上値水準を切り下げた。

NY金4月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金4月限日足

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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
21日のWTI原油は、続落。WTI原油の期近5月限は前日比0.20ドル安の81.07ドル、北海ブレント原油の期近5月限は同0.17ドル安の85.78ドル。RBOBガソリンの4月限は同0.61セント安の272.71セント、NYヒーティングオイルの期近4月限は同2.69セント安の266.88セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する中、続落した。WTI原油の5月限は、序盤に前日の安値からの戻り基調を継続して81.92ドルまで反発した。しかし、その後は為替のドル高基調による割高感から80.30ドルまで売り込まれた。引けにかけては、売り買いが交錯する中、81.00ドルを挟んだ水準まで下げ幅を縮小した。

WTI原油期近5月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
21日のシカゴコーンは、反発。シカゴコーンの期近5月限は前日比1.75セント高の440.75セント。
昨日のシカゴコーンは、南米の天候リスクを背景に反発した。シカゴコーンの5月限は、序盤に445.75セントまで急反発した。南米の主要生産国となるアルゼンチンの穀倉地帯に大雨が降ったことによって天候リスクが警戒された。また、アルゼンチンのブエノスアイレス穀物取引所は、2023~24年度のトウモロコシの生産高を前回予想の5650万トンから5400万トンに下方修正した。一方、ブラジルでも熱暑や雨不足による作柄の悪化リスクが台頭している。しかし、高値をつけてからは、上値水準を切り下げる展開となり、その後為替のドル高基調が圧迫要因になるとシカゴコーンは437.50セントまで崩れた。ただ、引けにかけては、再び南米の天候リスクを警戒した動きによって441セント前後の水準まで買い直された。

シカゴコーン期近5月限日足

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