★欧州市場序盤の取引では、先週末の英国民投票でのEU離脱決定を受けたポンド全面安の流れが持続した。ドル/円は101円台での押し目買いと103円台での戻り売りにレンジ相場を継続し、102.10円付近と前週末比小幅安でもみ合いとなった。欧州株が全面安で推移、日経平均先物も反落するなか、対ポンド中心にリスク回避によるドル高・円高が継続された。日経平均先物が下落したほか、時間外取引で米10年債利回りも再び低下幅を広げたことをながめ、本日安値となる101.39円まで下落した。ルー米財務長官は『市場には秩序がある』『強いドルは米国の利益にかなう』『為替市場に介入するには理由がなくてはならない』などと発言した。全般ドル高と進んだため下値も限られた。株安を受けた売りが出たものの、全般ドル買い圧力が高まった影響から下値は堅かった。株安の一服やユーロ/円の買い戻しを支えにじわりと上げた。その後は、足もとの下落に対する買い戻しが散見され一時102円台を回復した。