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【海外商品市況】中東情勢の悪化を警戒した動きによって、WTI原油は続伸

  • 2024/02/23
  • 田澤

(NY貴金属)
22日のNY金は、続落。NY金期近4月限は前日比3.6ドル安の2030.7ドル、NY白金期近4月限は15.9ドル高の905.5ドル、NY銀期近3月限は同9.0セントの2278.4セント。
昨日のNY金は、強気な米国の経済指標を背景に続落した。NY金の4月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調によって2045.5ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高基調が一服して、ドル高・ユーロ安方向に戻ると、NY金は上値水準を切り下げた。その後、米国取引時間帯に強気な米経済指標を背景に為替のドル高・ユーロ安方向の動きが強まると、NY金は2029.3ドルまで続落した。この日発表された米国の新規失業保険申請は、前週から1万2000件減の20万1000件となり市場予想の21万8000人に反して改善された。また、その後に発表された2月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値も前月の50.7から51.5まで上昇して、市場予想の50.5を上回った。この労働市場と景気の底堅さを示す経済指標によって、米国の早期利下げ後退観測が強まり為替は一段のドル高・ユーロ安方向に進んだ。ただ、安値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高方向の動きが一服して、NY金は引けにかけて2034ドル前後まで戻りを見せた。
一方、NY白金は急反発。NY白金の4月限は、前日の急落に対する反動によって序盤から買いが先行した。その後、前日の急落要因となったNYパラジウムの上昇もNY白金の支援材料になり909.6ドルまで急反発した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ高方向の動きによって、NY白金は引けにかけて907ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。

NY金4月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金4月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
22日のWTI原油は、続伸。WTI原油期近4月限は前日比0.70ドル高の79.61ドル、北海ブレント原油期近4月限は同0.64ドル高の83.67ドル。RBOBガソリン3月限は同4.87セント高の233.47セント、NYヒーティングオイル期近3月限は同4.68セント高の275.20セント。
昨日のWTI原油は、中東情勢の悪化による供給混乱を警戒した動きによって続伸した。WTI原油の4月限は、為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって77.23ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからは、中東情勢の悪化による供給混乱を警戒した動きから、WTI原油は78.92ドルまで続伸した。欧米メディアによると、22日に英海軍がイエメン沖で船舶に2発のミサイル攻撃があったと明らかにした。イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、同日に紅海周辺やその他海域での船舶への攻撃を激化させると表明している。更に、フーシ派は「潜水艦兵器」を導入したとも主張しており、紅海周辺を中心とした治安の悪化が一段と警戒された。また、上昇局面では、NYダウの上昇もWTI原油の支援材料となった。ただ、高値をつけてからは、WTI原油は上げ一服となり、その後は為替のドル高・ユーロ安方向の動きから、引けにかけて78.30ドル台まで上げ幅を縮小した。

WTI原油期近4月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
22日のシカゴコーンは、続落。期近5月限は前日比5.75セント安の418.50セント。
昨日のシカゴコーンは、前日と同様に米国の潤沢な在庫と南米の天候リスクの改善が圧迫要因となって続落した。シカゴコーンの5月限は、連日の下値水準の切り下げによる持ち高調整の動きによって428.50セントまで上昇した。しかし、上昇は一時的な動きとなり、その後は米国の潤沢な在庫と南米の天候リスクの改善が引き続き圧迫要因になると、シカゴコーンは417.00セントまで売り込まれ安値を更新した。米国産トウモロコシの2023~24年度の期末在庫は、前月の21万6200万ブッシェルから21万7200万ブッシェルに上方修正されている。また、アルゼンチンの産地では、恵みの雨による作柄改善が期待され生産高の拡大観測が台頭している。

シカゴコーン期近5月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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