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【海外商品市況】中東情勢の悪化を警戒して、WTI原油は4営業日連続の上昇

  • 2024/02/09
  • 田澤

(NY貴金属)
8日のNY金は、3営業日ぶりに反落。NY金期近4月限は前日比3.8ドル安の2047.9ドル、NY白金期近4月限は24.1ドル安の886.9ドル、NY銀期近3月限は同27.6セント高の2263.6セント。
昨日のNY金は、米国の長期金利の上昇によって反落した。NY金の4月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調を背景に2053.8ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、米国の長期金利の上昇によって上値水準を切り下げる展開となった。その後、米国取引時間帯に強気な米経済指標の結果を受けて米長期金利が一段と上昇して為替がドル高・ユーロ安方向に進むと、NY金は2034.6ドルまで崩れた。この日発表された米国の新規失業保険申請件数は、前週比9000件減の21万8000件と市場予想の22万件を下回った。先週末の米雇用統計と同様に堅調な労働市場を示す内容となったことで、引き続き米国の早期利下げ観測が後退して、米長期金利は一段と上昇した。ただ、安値をつけてからは、米長期金利の上昇が一服して為替がドル安・ユーロ高基調に戻ると、NY金が引けにかけて2050ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
一方、NY白金は、安値拾いの買いや為替のドル安・ユーロ高基調によって反発した。NY白金の4月限は、NY金と同様に序盤は為替のドル安・ユーロ高基調によって890ドル台まで上昇したが、その後は為替がドル高・ユーロ安方向に進むとNY白金は877.5ドルまで直近の安値を更新した。しかし、安値つけてからは、前日からの急落に対する安値拾いの買いと為替がドル安・ユーロ高基調に戻ると、NY白金は895.9ドルまで反発した。

NY金4月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金4月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
8日のWTI原油は、4営業日連続の上昇。WTI原油期近3月限は前日比2.36ドル高の76.22ドル、北海ブレント原油期近4月限は同2.42ドル高の81.63ドル。RBOBガソリン3月限は同7.90セント高の234.20セント、NYヒーティングオイル期近3月限は同7.56セント高の289.08セント。
昨日のWTI原油は、中東情勢の悪化を警戒した動きによって大幅続伸した。WTI原油の3月限は、序盤から堅調地合いを維持して74ドル台前半で推移していたが、欧州時間帯に73.56ドルまで反落した。しかし、下振れは一時的な動きとなり、その後は中東情勢の悪化を警戒した動きによって76.53ドルまで急伸した。イスラエルのネタニヤフ首相は7日に、米国などが提示した戦闘休止案に対するイスラム組織ハマス側の回答について「要求を受け入れることは新たな虐殺を生むだけだ」と述べ、拒否する考えを表明しハマス壊滅を目指す姿勢を改めて強調した。8日には、100万人以上のパレスチナ難民が身を寄せるとされるガザ南部ラファにイスラエル軍が侵攻したとの情報も流れた。この中東情勢の悪化による石油の供給不安が警戒されると、WTI原油は76.50ドル台まで買い進まれた。

WTI原油期近3月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
8日のシカゴコーンは、続落。期近3月限は前日比1.00セントの433.25セント。
昨日のシカゴコーンは、米農務省の需給報告の発表を受けて直近の安値を更新した。シカゴコーンの3月限は、米農務省の需給報告前まで売り買い交錯する展開となった。しかし、その後は米国産トウモロコシの弱気な結果となった需給報告によって429.75セントまで売り込まれ安値を更新した。この日発表された米農務省の需給報告で、米国産トウモロコシの2023~24年度の期末在庫は、前月の21万6200万ブッシェルから21万7200万ブッシェルに上方修正した。また、2023~24年度の生産高予想は、前月と変わらずの153億4200万ブッシェルと据え置かれたが、2022~23年度の136億5100万ブッシェルより大幅に増加しており、過去最大となる見通しとなった。しかし、安値をつけてからは、ブラジル産の生産高見通しの下方修正によって、シカゴコーンは436セントまで反発した。ブラジル産トウモロコシの2023~24年度の生産高見通しは、前月の1億2700万トンから1億2400万トンに下方修正となった。ただ、シカゴコーンの反発は一時的となり、その後は再び売られる展開になると432セント前後の水準まで下落した。

シカゴコーン期近3月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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