（ＮＹ貴金属）
１日のＮＹ金は、４営業日連続の上昇。ＮＹ金期近４月限は前日比３．７ドル高の２０７１.ドル、ＮＹ白金期近４月限は１０．３ドル安の９２２．３ドル、ＮＹ銀期近３月限は同６．７セント高の２３２３．６セント。
昨日のＮＹ金は、米国の長期金利の低下と為替のドル安基調を背景に続伸した。ＮＹ金の４月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって２０４６．４ドルまで下落した。しかし、その後は弱気な米経済指標の発表をきっかけに、米長期金利が低下して為替はドル安・ユーロ高基調に進むとＮＹ金は２０８３．２ドルまで上昇した。この日発表された米国の新規保険申請件数は、２２万４０００件と前週の２１万５０００件から増加して２週連続で悪化した。この労働市場の軟化を示す内容となったことで、米長期金利は低下して、為替はドル安・ユーロ高基調となった。ただ、ＮＹ金の２０８０ドル台の動きは一時的となり、引けにかけて為替のドル安・ユーロ高基調が一服するとＮＹ金は２０７０ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。今晩は、米雇用統計の発表が予定されている。米ＦＲＢ（連邦準備制度理事会）の金融政策に影響を与える経済指標として注目されていることから、ＮＹ金の急激な相場変動に注意したい。発表は日本時間２２時３０分となっている。
一方、ＮＹ白金はＮＹパラジウムの急落に引っ張られ下落した。ＮＹ白金の４月限は、序盤から為替のドル高・ユーロ安方向の動きとＮＹパラジウムの急落によって売りが先行して、米国取引時間帯に９１０．２ドルまで崩れた。しかし、安値をつけてからは、為替がドル安・ユーロ高基調に転換するとＮＹ白金は出直りの展開から９２７ドル台まで下げ幅を縮小した。ただ、引けにかけては、為替のドル安・ユーロ高基調が一服して、ＮＹ白金は９２２ドル前後の水準まで売り直された。

ＮＹ金４月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

ＮＹ白金４月限日足


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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
１日のＷＴＩ原油は、大幅続落。ＷＴＩ原油期近３月限は前日比２．０３ドル安の７３．８２ドル、北海ブレント原油期近３月限は同１．８５ドル安の７８．７０ドル。ＲＢＯＢガソリン２月限は同３．６４セント安の２１９．４８セント、ＮＹヒーティングオイル期近２月限は同７．２３セント安の２７１．２９セント。
昨日のＷＴＩ原油は、中東の地政学的リスクに対する後退観測から大幅続落した。ＷＴＩ原油の３月限は、米国取引時間帯の為替のドル安・ユーロ高基調によって７６．９５ドルまで上昇した。しかし、その後は中東の地政学的リスクの後退観測から７４．０９ドルまで急落した。イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘休止案に合意したと一部報道機関がＸ（旧ツイッター）に投稿した。このＸの投稿によって、中東の地政学的リスクが後退するとの観測が広がり、ＷＴＩ原油は崩れた。ただ、この投稿に対しカタール政府高官が否定したことで、ＷＴＩ原油は直ぐに７５．８０ドル台まで反発した。米国、イスラエル、エジプトと共にハマスとの戦闘休止案を協議しているカタール政府高官は、ハマスが休戦案を前向きに受け取ったものの、まだ返答していないと明かした。また、戦闘休止案を合意したと投稿した一部報道機関のＸ（旧ツイッター）は、その投稿を削除している。しかし、ＷＴＩ原油の戻りは一時的な動きとなり、再び売られる展開になると７３．７０ドルまで下値水準を切り下げた。

ＷＴＩ原油期近３月限日足


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（ＣＢＯＴコーン）
１日のシカゴコーンは、３営業日ぶりに反落。期近３月限は前日比１．００セント安の４４７．２５セント。
昨日のシカゴコーンは、シカゴ大豆の急落に引っ張られ反落した。シカゴコーンの３月限は、為替のドル高基調によって序盤から売りが先行して、その後シカゴ大豆の急落に反応して４４３．５０セントまで下落した。しかし、安値をつけてからは、強気な内容となった米週間輸出成約高をきっかけに４４８．００セントまで下げ幅を縮小した。この日発表された米トウモロコシの純輸出成約高は、１２０万６７００トンと先週の９５万４８００トンより大幅に増加して予想レンジ８０万～１３０万トンの上限近い結果となった。この輸出需要の拡大によって、シカゴコーンは下げ幅を縮小した。

シカゴコーン期近３月限日足

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