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【海外商品市況】NY金・NY白金は、米FOMCと米FRB議長の記者会見後から崩れる

  • 2024/02/01
  • 田澤

(NY貴金属)
31日のNY金は、清算値決定後に上げ幅縮小。NY金期近4月限は前日比16.5ドル高の2067.4ドル、NY白金期近4月限は0.9ドル高の932.6ドル、NY銀期近3月限は同5.6セント安の2316.9セント。
昨日のNY金は、続伸したものの米国のFOMCの声明とパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見後から上げ幅を縮小した。NY金の4月限は、米国取引時間帯に発表された弱気なADP全米雇用者数をきっかけに買い進まれると、2074.6ドルまで直近の高値を更新した。この日発表された1月のADP全米雇用者数は、10万7000人増と市場予想の14万5000人増を下回った。また、第4四半期の労働コスト指数は、前回の1.1%から0.9%まで低下した。この労働市場の軟化を示す内容となった雇用関連指標を受けて、米国の早期利下げ観測が台頭すると米長期金利が低下して為替はドル安・ユーロ高基調に進み、NY金は買われた。しかし、高値をつけてからは上げ一服の展開となり、米FOMCの声明とパウエル米FRB議長の記者会見後から、NY金は上げ幅を縮小して2048.8ドルまで崩れた。注目された米FOMCの政策金利は、予想通りに据え置きとなった。その後、パウエルFRB議長の記者会見では、「3月の利下げの可能性は高いと考えていない」と発言した。また、「適切ならより長期にわたって金利を据え置く用意がある」と言及した。一方、労働市場の悪化などで利下げ時期を早める可能性に含みも持たせた。このパウエル米FRB議長の記者会見後に為替がドル高・ユーロ安方向に動いたことによって、NY金は売り込まれた。ただ、引けにかけては、為替のドル高・ユーロ安方向の動きが一服すると、NY金は2058ドル台まで買い直された。
一方、NY白金はNY金と同様に清算値ベース後にマイナス圏まで崩れた。NY白金の4月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調によって944.0ドルまで上昇した。しかし、米FOMCの声明とパウエル米FRB議長の記者会見後に、為替がドル高・ユーロ安方向に動くと、NY白金は925.0ドルまで崩れた。その後は、下げ一服の展開から引けにかけて928ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。

NY金4月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金4月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
31日のWTI原油は、急反落。WTI原油期近3月限は前日比1.97ドル安の75.85ドル、北海ブレント原油期近3月限は同1.16ドル安の81.71ドル。RBOBガソリン2月限は同7.74セント安の218.337セント、NYヒーティングオイル期近2月限は同0.14セント高の280.82セント。
昨日のWTI原油は、中国の景気先行き懸念と米国の原油在庫の積み増しが圧迫要因となって急反落した。WTI原油の3月限は、中国の景気先行き懸念による同国のエネルギー需要の後退観測が圧迫要因となり、序盤から売りが先行して77ドル割れの展開となった。この日発表された1月の中国製造業購買担当者指数(PMI)は、49.2と前月の49.0から改善された。ただ、景気の拡大・縮小の判断となる50を下回ったことで、中国景気の先行き不安が広がった。その後も、WTI原油は下落基調を継続して、米国の弱気な週間在庫統計の発表後に75.52ドルまで崩れた。米国の週間在庫統計は、原油在庫が前週比120万バレル増と市場予想の20万バレル減に反する在庫の積み増しとなった。この原油在庫の増加によって、需給の緩みが売り材料となった。しかし、安値をつけてからは下げ一服の動きとなり、引けにかけて75.80ドル台まで下げ幅を縮小した。

WTI原油期近3月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
31日のシカゴコーンは、続伸。期近3月限は前日比0.50セント高の448.25セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する中、小幅続伸した。シカゴコーンの3月限は、序盤から月末要因による持ち高調整の動きによって477セントを中心とした揉み合いの展開となった。しかし、その後は南米の豊作観測によって一時443.25セントまで崩れた。ただ、下落局面では前日と同様に安値拾いの買いによって反発すると、引けにかけて448.75セントまで続伸した。

シカゴコーン期近3月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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