（ＮＹ貴金属）
３０日のＮＹ金は、続伸。ＮＹ金期近４月限は前日比６．３ドル高の２０５０．９ドル、ＮＹ白金期近４月限は６．６ドル安の９３１．７ドル、ＮＹ銀期近３月限は同２．６セント安の２３２２．５セント。
昨日のＮＹ金は、為替のドル安基調と地政学的リスクを背景に続伸した。ＮＹ金の４月限は、欧州取引時間帯から中東情勢の悪化による地政学的リスクと為替のドル安・ユーロ高基調によって買われる展開となり、米国取引時間帯に２０６８．０ドルまで続伸した。しかし、高値をつけてからは、強気な米国の雇用動態調査（ＪＯＬＴＳ）の結果を受けて、為替がドル高・ユーロ安方向に動くと、ＮＹ金は２０４７．１ドルまで上げ幅を縮小した。この日発表された２０２３年１２月のＪＯＬＴＳによる非農業部門の求人数は、９０２万６００件と前月の８９２万５０００件から１０万１０００件増加して、市場予想の８７５万件を上回った。この堅調な労働市場を示す内容となった経済指標によって、米国の早期利下げ観測が後退して、為替はドル高・ユーロ安方向に進んだ。ただ、３１日の米ＦＯＭＣ（連邦公開市場委員会）の政策金利の発表とパウエル米ＦＲＢ（連邦準備制度理事会）議長の記者会見を控え、ＮＹ金の下振れは限定的となり、引けにかけては再び為替がドル安・ユーロ高基調に戻るとＮＹ金は２０５５ドル台まで買い直された。
一方、ＮＹ白金は、米ＦＯＭＣを控え利益の売りが台頭して３営業日ぶりに反落した。ＮＹ白金の４月限は、為替のドル安・ユーロ高基調によって欧州時間帯に９４０．０ドルまで上昇した。しかし、その後は先週末からの上昇に対し利益確定の売りが台頭すると９２４．１ドルまで下落した。ただ、安値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高基調が下支えとなり、引けにかけて９３２ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。

ＮＹ金４月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

ＮＹ白金４月限日足


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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
３０日のＷＴＩ原油は、反発。ＷＴＩ原油期近３月限は前日比１．０４ドル高の７７．８２ドル、北海ブレント原油期近３月限は同０．４７ドル高の８２．８７ドル。ＲＢＯＢガソリン２月限は同３．２２セント高の２２６．０７セント、ＮＹヒーティングオイル期近２月限は同２．７１セント安の２８０．６８セント。
昨日のＷＴＩ原油は、地政学的リスクと強気な２０２４年の世界経済見通しによって反発した。ＷＴＩ原油の３月限は、中国の景気減速懸念によるエネルギー需要の後退観測から序盤は売りが先行して、米国取引時間帯に７５．８５ドルまで下値水準を切り下げた。しかし、その後は中東情勢の悪化による地政学的リスクや強気なＩＦＭ（国際通貨基金）の経済見通しによるエネルギー需要の拡大期待から、ＷＴＩ原油は７８．１４ドルまで反発した。この日発表されたＩＭＦの２０２４年世界経済の成長率の予想は、３．１％上昇として前回１０月の２．９％上昇から引き上げた。この強気な経済見通しが、ＷＴＩ原油の支援材料となった。ただ、引けにかけては、上げ一服の展開から７７．８０ドル台まで上げ幅を縮小した。

ＷＴＩ原油期近３月限日足


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（ＣＢＯＴコーン）
３０日のシカゴコーンは、４営業日ぶりに反発。期近３月限は前日比７．５０セント高の４４７．７５セント。
昨日のシカゴコーンは、安値拾いや月末要因による持ち高調整の買いによって４営業日ぶりに反発した。シカゴコーンの３月限は、序盤に軟調地合いを維持して２０２４年１月１８日の安値４３６．７５セントを下抜けして４３６．５０セントまで安値更新した。しかし、安値更新した後は、安値拾いや月末を控えた持ち高調整による買い戻しによって反転すると４４８．２５セントまで反発した。上昇局面では、原油価格の上昇も支援材料となった。

シカゴコーン期近３月限日足

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