★欧米市場序盤では、株高を背景に、リスク選好回復による円売りの流れが持続され、ドル/円・クロス円は日中高値でもみ合った。イエレン米FRB議長の発言を受け、7月利上げ期待のドル買いと、早期利上げ観測の後退を受けた株高に反応したドル買いが続いた。一時107.90円まで上昇した。足元は、材料難から戻り売りが出やすい一方、値頃感から押し目買いを進めた投資家による利益確定売りも強まる水準で上値も重くなった。米長期金利が低下したことで円買い・ドル売りがジワリと強まり107円半ば近辺まで下押しした。その後も米長期金利の低下を嫌気したドル売りが優勢となり、一時107.13円まで低下した。節目の107.00円や前日のNY時間安値108.83円が目先のサポートとされると下げ渋った。米長期金利の低下が一服したことも相場の下支え要因となった。その後は手掛かり材料乏しく方向感がなくなり小動きとなった。